お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

教育

英語の前置詞“for とto”の使い方の違いを教えて!

次の文の違いについて考えてみよう。 1 Hanako went to Kyoto. 2 Taro left for Kyoto. 1は、花子は京都に行った。2は、太郎は京都に向けて出発した…となる。 1は京都の地に到達していることを意味し、2は、京都に向かっていること(だけ)を示している。 こ…

お正月の「三ヶ日」の過ごし方について教えて!

今年もあと一週間余りとなった。気になるのは、年末年始の過ごし方。 まずは近隣の神社仏閣に、誠心誠意お詣りすること。除夜の鐘はご存知の通り、新年を迎えるにあたって、108つといわれる煩悩を祓い、自分自身をオールクリアにするもの。 お寺で除夜の鐘を…

政府主導の「デジタル・ニューデール」って何なの?

政府は近く閣議決定する、令和元年度補正予算案に、AI(人工知能)や5G(次世代通信規格)の導入を進めるための関連予算として、9550億円超を計上することを固めたらしい。 これは「デジタル・ニューデール」と呼ばれている。 米国の「ニューデール政策」に…

今年の「国際学力調査」について教えて!(2)

今年の「国際学力調査」では、家庭における社会・経済・文化的な水準格差が学力に与える影響というものが、日本は各国に比べて小さい事が明らかになった。 調査ではアンケートをもとに、保護者の最終学歴・職業・蔵書(数)などの所有物から、参加者の社会・…

今年の「国際学力調査」について教えて!(1)

12月3日、OECD・経済協力機構は、昨年2018年に実施された「世界79カ国」の15歳を対象としたPISA則ち国際学習到達度の調査結果を発表した。 PISAは「数学的応用力」「科学的応用力」「読解力」の三分野を調査する。 しかも各々の分野で、選択式と自由記述式の…

「ゲーム依存症」って何なの?

世界保健機構(WHO)は、今年の5月25日、日常生活に支障をきたすほど、ゲームに熱中する「ゲーム障害」を、新たな依存症として、正式に認定した。 「国際疾病(しっぺい)分類(ICD)」の中で、「依存症」とされ、WHOの年次総会で採択されたのだ。 これは202…

自分の脳を愛する事(3)

昨日お話しした瞑想のやり方だが、少なくとも、ゆったりとした服装、或いは体を締め付けないようにして「腹式呼吸」をじっくり行う。 目を半眼にして口から悪しきものがスーッと出て行くイメージをし、これをすべて吐き出す。 吐き切ったら、鼻からゆっくり…

自分の脳を愛する事(2)

今日は「自分の脳を愛する」ために、瞑想を含む「必要なトレーニング」について説明する。 先ずは、質の高い睡眠をとり、栄養のバランスを考えた食事を摂取する。 そして適度な運動を心がける。この基本3条件を満たしつつ、効果の高い次の3つのトレーニング…

自分の脳を愛する事(1)

かつて『EQこころの知能指数』を著した、ダニエル・ゴールマン氏は、幸せな気持ちでいる人の脳を、f-MRI(脳活動を観測する医療機器のこと)で観ると、前頭葉前部の左が活性化していると述べていた。 逆に言えば、幸せ気分になれない時は、この部分の脳回路…

やる気スイッチはどうやったら入るの?

「やる気スイッチ」をオンにするためには、自分自身の「心」と、「勉強すること」を一体化させる必要がある。計画性の乏しい学習計画を立てたり、勉強机の周りの整理整頓を始めたり…。 勉強以前に、まず、勉強環境を整えようとする人がいる。 よりによって、…

「タイム・プレッシャー」って何なの?

「タイム・プレッシャー」とは、一つ一つの自分の行動なり、作業に、制限時間をもうける事をいう。 所謂(いわゆる)自分の脳に負荷をかけることで、脳力を引き出すやり方のこと。 学びに習熟していない人は、脳に負荷をかけるやり方を知らないと言える。 脳…

人に説明したら記憶が定着しやすいって本当なの?

記憶には「知識記憶」と「経験記憶」がある。 何らかの手掛かりを必要とする知識や情報の記憶を「知識記憶」と呼び、自由自在に思い出すこと自体が難しい。 一方、比較的自由に思い出せるのが、「経験記憶」である。 過去における自己体験が絡む記憶を「経験…

「記憶力」をアップさせる「睡眠の力」って何なの?

「集中学習」と「分散学習」と言う言葉がある。 「集中学習」とは、所謂(いわゆる)「一夜漬け」のこと。 翻(ひるがえ)って「分散学習」とは、毎日コツコツ勉強する学習方法のことを指している。 記憶力を増進させ尚且つ、記憶を長期保存する為には、どち…

「覃思研精(たんしけんせい)」の意味を教えて!

「覃思研精」とは、一言で言えば、内容を深く思索し、詳しく調べることを言う。 昨日に続き、この言葉も吉田松陰が使った四字熟語である。 嘉永(かえい)五年九月四日「齋藤新太郎あて書簡」には、次のように認められている。 僕賦稟躁浮(ぼくふひんそうふ…

「強勉問学(きょうべんもんがく)」の本当の意味を教えて!

吉田松陰は頻繁(ひんぱん)に、意義深い四字熟語を駆使し、熱い想いを綴っている。 その中には、「強勉問学」という言葉が残されている書簡が存在する。 「強勉問学」とは、一言で言えば、一生懸命に学問に努める事を言う。 我々が普段使う「勉強」や「学問…

頭の回転を良くするにはどうしたら良いの?

頭の回転速度と記憶の容量は、二十歳を過ぎると低下してくる。 則ち、頭の回転速度は徐々に遅くなり、記憶容量もどんどん小さくなってくるのだ。 「脳力アップ」に関して、何のトレーニングもせず放置していると、脳力はどんどん低下して来る…というのは、自…

日本語の不思議―4 (一字多訓)

漢字を用いた熟語には、才知に長けた言葉がある。 例えば次に挙げる二字熟語は、すべて頭に「海」という漢字が来る。 海女(海士=あま)・海豚(いるか)・海胆(海栗=うに)・海老(えび)・海草(海髪=おご=オゴノリ科の海藻の総称)。 これを順に音読す…

日本語の不思議―3(漢字とアルファベット その2)

日本語は如何なる言語か?について考えてみたい。 まず日本語は何処からやって来たと考えられるか?といえば、 1)朝鮮半島からやって来た説。 2)南インドのタミルやチベット説。 3)ユーラシア大陸北方のウラル=アルタイ説…などなど、諸説があるものの、中…

日本語の不思議―2 (漢字とアルファベット その1)

漢字、平仮名、カタカナという三種の文字と、各々に付随する三種の語彙や其々の文体とそれらを統(す)べることを可能為らしめている「日本語」という言語。 こういった日本語の凄みは、他言語には全く見られないものである。 今より4千年ほど前に「文字」が…

日本語の不思議―1

日本語と外国語、とりわけ欧州の言語との違いは、大きく3つある様に思う。 1つめは、「私」に纏わる単語の軽重(けいじゅう・けいちょう)である。 英語は誰もが知るように、五文型すべて主語が最初に来る。 その時、自分自身を示す言葉は、常に「I」となる…

今年の「国語世論調査」について教えて!(2)

今年の「国語世論調査」では、「憮然」・「砂をかむよう」・「天地神明に誓って」・「論陣を張る」などが、辞書に載っている本来の意味と異なって理解し、用いられることが多い言葉であったようだ。 今年の調査に拠れば、「憮然」と言う二字熟語を、腹をたて…

今年の「国語世論調査」について教えて!(1)

文化庁は、平成30年度の「国語に関する世論調査」結果を、本日10月29日発表した。 この調査は国語への理解や意識を深めるために、平成7年度から毎年実施されている。 今回の調査では、16歳以上の男女3590人に面接し、1960人が回答したらしい。 この数字を見…

来年、令和2年からの大学入試はどうなるの?(2)

日本社会並びに、国家を強化する為に重要となるのが、教育である事は誰もが認めている。 しかし、現今の教育の在り方に対して、日本社会が抱える課題は多い。 まず第一に偏差値重視の教育が齎す弊害だ。 小学校から始まる中学入試・高校入試・大学入試の全て…

来年、令和2年からの大学入試はどうなるの?(1)

独立行政法人大学入試センターの、俗にいう「センター試験」が、令和2年1月18・19日もって、31年の歴史を閉じることとなる。 2020年度、すなわち2021年1月から、新テストの「大学入学共通テスト」に移行するのだ。 文部科学省は数学と国語に記述式問題を導入…

先生が先生を苛(いじ)める事件が発生しました。どうしてこんなことが起るのでしょうか?

10月4日、神戸市教育委員会が衝撃的事件を発表した。 それは、神戸市須磨区の市立東須磨小学校に勤務する20代の男性教諭が、昨年以降、同じ東須磨小の同僚教諭4人から苛めを受け続けていたという事件だ。 4人から「ハゲ」「ボケ」「カス」などの暴言を吐かれ…

山口県岩国市で論争されている「トロッコ問題」って何ですか?

「トロッコ問題」というのは、2010年に逝去した哲学者フィリッパ・ルース・フィットが提唱した「人間が道徳心から生まれるジレンマにどう対処するのか」を見る倫理学的思考実験のこと。 線路の上を走るトロッコが、突如制御不能になったとき、そのまま進めば…

新渡戸稲造はどうして『武士道』を著したの?(4)

「克己」とは何か? 新渡戸稲造は、その著書の中で、 勇気の鍛錬は、どんな事に対しても、ぐちを言わない忍耐の精神を養い、礼の教訓は、自分の悲哀や苦痛をあらわして、他人の快楽や安静を妨害しないようにすることである。 また、こうも述べている。 男子…

新渡戸稲造はどうして『武士道』を著したの?(3)

「名誉」と「忠義」 新渡戸稲造は『武士道』の中で、 「恥を知る心」は人類の道徳的自覚の最も早い兆候であると私は思う。 とのべ、続けて、 人類(の先祖イブ)が禁断の果実を味わったがため、神より罰を下された、というが、私の考えによれば、最初のそし…

新渡戸稲造はどうして『武士道』を著したの?(2)

武士道の支柱「義」・「勇」並びに「仁」と「誠」 「「義」を見てせざるは勇なきなり」 人の道として当然行うべきことと知りながら、これを実行しないのは、勇気がないというものである。(論語;為政) 新渡戸稲造は、武士道の中でも最も厳しい教訓が「義」…

新渡戸稲造はどうして『武士道』を著したの?(1)

武士道を著した理由 「西南の役」から10年ばかり経った頃の事。 ベルギー人法学者のラブレー教授の元に、教授を敬愛するボン大学留学中の日本人学生から手紙が届いた。 この学生に興味を持ったラブレー教授は、この青年を自宅のあるリエージュに招いて一週間…