西暦と日本の元号があるけど、西暦に統一したらいいんじゃないの?
日本では、もうすぐ御世替りじゃのう。
何とも感慨深いものがある。
5月に改元が行われることは、日本人にとって、我が国の悠久の歴史を身近に感じ取ることの出来る、またとない機会じゃ。
明治以降は、皇位継承があった時に限り、改元がおこなわれておる。
よって元号は、ときの天皇陛下の御世を表象するといえるであろう。
世界に類を見ない、「日本文化の源流」が、御世替りにまつわる一連の諸行事にあらわれておる。
世界には、イスラム暦・ヒンズー暦・仏暦など、様々な暦があるが、元号という形で、一定の年代に、名前をつけることは、現在では日本以外にはないのじゃ。
1400年前の飛鳥時代に、支那大陸から取り入れた制度で、最初の元号は、大化の改新で有名な、「大化」であった。
この「大化」から「平成」までの247の元号の上に、新元号が決まる。
連綿と続く日本の歴史の1ページが、今開かれようとしているわけじゃ。
そういった意味で、西暦とは違った趣があるといえよう。
また、暦を制する者は、その国を制する…といわれるが、日本が日本としてのアイデンティティを保持し続けるためにも、元号は必要不可欠なんじゃよ。