平成から令和元年へ!新しい元号が決まりました。万葉集からの引用って、どう言う事?
いよいよ、平成の次の元号が決まったのう。めでたい事じゃ!
ところで「令和」というのは、日本最古の歌集『万葉集』から採られた元号。
今までの元号は、ほぼほぼシナの古典から採られておったが、今回ばかりは日本の国書から採られており、この点でも日本人の根幹に触れるようで、安堵しておる。
そもそも『萬葉集』というのは、万世に伝わるべき集、また万(よろず)の葉、則ち「歌の集」の意味でもある。
『萬葉集』は、長きにわたって編纂された歌集で、作品の作者の職業も様々である。
仁徳天皇皇后の歌から、淳仁天皇時代の歌まで、およそ350年もの長きにわたって創作された、長歌・短歌・旋頭歌(せどうか)・仏足石歌・連歌等・・合わせて、4500余首も載っておる。
これらすべての作品が、20巻にまとめられた歌集が、『萬葉集』と言うわけじゃ。
天皇から防人(さきもりー古代、多くは東国から徴発され、筑紫・壱岐・対馬など、北九州の守備にあたった兵士のこと。)・農民に至るまで、多くの人たちが、大らかに生きる様を歌いあげておる。
よって、豊かな人間性を謳歌し、人間の哀歓(あいかんー悲しみと喜び)や、男女の相聞(そうもんー恋愛の歌)を通じて、恋の駆け引きや純愛などなど・・、心の奥底に横たわる「素直な心を絶唱」するなど、率直且つ感動的表現が多いのが『萬葉集』じゃ。
次の時代こそは、日本人が本来の日本人の良さに目覚め、大らかで豊かな日常を取り戻さねばなるまい。
そう言う意味でも良い元号が決まったと言えよう。