お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

「パンとサーカス」って何の事?

これは、詩人ユエナリスが、古代ローマの世相を揶揄し、詩篇中で使用した言葉じゃ。
時の権力者から無償で与えられる「パンとサーカス」・・すなわち「食糧と娯楽」。
これを大衆に与えることで、ローマ市民を政治的に盲目にさせる・・ことを、言い表しておるのじゃ。

食べ物と娯楽を与えられた大衆は、いわゆる愚民・愚衆となりやすい。
愚民・愚衆は、押し並べて(概して)、政治に関心がなくなると言う。
言わば愚民政策の一例が「パンとサーカス」だと言える。
愚民が増えれば増えるほど、為政者は彼らを統治しやすくなるのじゃ。

数日前に、安倍晋三総理の側近の一人が、秋に行われる予定の消費増税の延期について発言しておった。
加えて、一昨日であったか・・安倍首相本人が、吉本新喜劇の舞台の板に上がり、G20首脳会議のアピールをし、大衆の笑いまでも政治利用しておった。

大衆が求めているのは、所謂「パンとサーカス」なのか・・と、少々ガッカリした所じゃ。
多くの愚民がその国に蔓延っている間は、政治は決して良くならぬ。

テレビ番組ひとつ取っても、グルメやお笑い番組ばかりが優先される昨今、大の大人が愚民となる事を望んでおるようにも感じられる。

日本をよくするには、國民一人一人が、襟を正して生きる事が必要不可欠じゃ。