お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

「食品ロス」削減に向けて、コンビニ各社は、期限間近の商品を、実質値下げする事にしたらしいけど、これってどう言う事なの?

24時間営業のコンビニ経営者自身が、長時間拘束される勤務体制や、アルバイト不足・賃金問題・正社員+非正社員の勤務時間・期限切れ食品の問題等々…様々な問題が噴出する中、売れ残った食品が廃棄処分される問題が、ようやく表面化してきた。

これまでのコンビニエンスストア業界では、ブランド維持の為、定価販売するよう、加盟店に求め続けてきた。
ところが人手不足のため人件費は高騰するは、コンビニの国内市場は飽和状態になるわ…で、多くの加盟店の経営は圧迫され続けている。

かねてより食品の「廃棄費用」と「人件費」が、加盟店側の2大コストだった。
加盟店からは、その対策を常々本部に要望していたのだが…。

加盟店にとっては、売れ残り食品の「仕入れ費用」+「廃棄費用」の二重に費用がかかってくるのだから死活問題。
一部本部が補助するものの、廃棄費用のほぼ全てを加盟店が負担しているそうじゃ。
廃棄費用は加盟店料の計算に反映されていない…という理不尽さも浮き彫りになっておる。

期限切れ間際の「見切り販売」をする加盟店は以前からあったと言う事だが、セブン・イレブン・ジャパンは制限していた…。
今回様々なコンビニ業界の問題が噴出する中で巻き起こってきた「値引き」問題。

ようやくここに来て、コンビニの体質が少しだけ変わりそうだが…。
問題は早々単純な事ではないように思う。
そもそも全世界を見渡せば、食糧不足による飢餓の問題は以前から皆が承知している事。
にも関わらず加盟店の経営問題が浮上してきたことで、ようやく「食品ロス」問題が陽の目をみている。

自分が自由で、自分さえ良ければ良い…と言う考え方の表れがここにある。
人間が自由を満喫する際に、地球全体・大自然との共存共栄を考慮に入れない「自由」ほど、怖ろしいものはない。
お金さえあればいつでもどこでも食べ物が手に入る…。
お金さえあれば何でも実現出来る…ことの怖ろしさ!

かつてヨーロッパでは、人権を大切にしない中国に対して随分怒っていた。
とりわけ人権を重視する仏国は、その先陣を切って中国批判を展開していたのだが…今はどうだろう。
まさに手のひらをひっくり返したように、中国に阿(おもね)っている。

哀しい話だが、自由と平等を際限なく求め続ければ、財力のある者が優勢になり易い。

実際今回の「食品ロス」問題も、食べ物に対する「感謝と尊厳」に根差した変革などではない。
単にコンビニ業界が継続的且つ安定的に繁栄したいが故に、加盟店の事を少しだけ考慮しようか…という程度ではないか?

本来ならば、人間の命を繋ぐすべての食べ物に対して、「畏敬の念」を持つことから、考え直す事こそ大切なことではなかろうか?