今日ホルムズ海峡で日本関連のタンカーが襲われたとか!これって安倍首相のイラン訪問と関係あるの?
世耕経済産業大臣によれば、ホルムズ海峡で日本関連の積み荷を積んだ二隻のタンカーが攻撃された…と言うことじゃ。
一隻は東京千代田区の海運会社「国華産業」が運行するパナマ船籍のケミカルタンカー「KOKUKA COURAGEOUS」号で、エンジン付近に被弾したらしい。
13日正午ごろ、イランのホルムズ海峡付近で攻撃を受け、乗組員が避難した3時間後に再び攻撃があったと言う。
この海域でほぼ同時刻に、もう一隻攻撃されたらしい。
これまた日本関連の積み荷を積んだ、ノルウエーの海運会社が運行する、マーシャル諸島船籍のタンカーらしい。
ペルシャ湾とオマーン湾の丁度境にあるホルムズ海峡は、海峡ひとつ取っても偏狭な海域であるのに、それに加え世界中の思惑(おもわく)が寄り集る、微妙な海域でもある。
安倍首相は、現職首相としては約41年ぶりに、昨日の6月12日、イランの首都テヘランに到着し、ロウハニ大統領と会談した。
保守派の象徴である最高指導者ハメネイ師との会談は、本日13日行われた。
日本の首相とハメネイ師との会談は、実に1979年のイラン革命後、はじめてだという。
イランにおけるハメネイ師の影響力は、ロウハニ大統領よりも強い。
そんな中で、イランと友好関係が続いている日本が、中東地域の軍事衝突回避に貢献できるかどうか…が、注目されていたのだが…。
因みにハメネイ師は安倍首相との会談後、米国批判の声明を発表したというから、日本の首相がイラン訪問したのが本当に良かったのかどうだったのか?
いくら日本の首相がやって来ても、一般イラン人の多くは、核合意を締結しておきながら、これを取り下げた米国に対する不信の感情は収まっていない。
今回のタンカー襲撃と安倍首相のイラン訪問との関連性はまだわからぬが、世界は微妙なパワーバランスで成り立っていることだけは確かじゃ。
このタンカー襲撃と違った事件だが、香港では「逃亡犯条例」改正案への大規模な抗議活動が起こっておる。
これに対しては、台湾でも関心が集まっておる。
日々あれやこれやの事件やデモが起こっておるが、20世紀の余韻がほぼ消え去った昨今、今まさに21世紀の只中に突入し始め、世界が大きく変わろうとしているのではなかろうか?
襲われたタンカーの船名が、コレージアス(=勇気のある・勇敢さ)というのも、皮肉なもの。
勇気(コレージアス)を持って、時代の足音を聴きながら、世界の中の日本の役割をもっと明確に認識せねばなるまい。
今の日本人に必要なのは、真の勇気ではなかろうか?