お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

香港で大規模なデモが行われていますが、これって何のデモなの?(1)

今香港は大変なことになっておるなあ!
それは「逃亡犯条例」改正案を施行させない為のデモが、頻繁に起こっておる事じゃ。
香港は1997年一国二制度という形で、英国から中国に返還された過去を持っておる。

そんな香港では、1992年「逃亡犯条例」が施行された。
しかしこの条例は、人権を守らない国は、適用外となっていた。
一党独裁の中国は、無論条例の適用外国であった。

ところがこの度、中国に支持された行政長官キャリー・ラムによって、この条例を中国にも適用しようとしたのじゃ。

これに対し、香港市民は反旗を翻(ひるがえ)した。
もしこの条例が適用されてしまったら、中国に批判的な言動を行なったり、中国共産党を批判する書物を著した途端に、それら批判的言動や行動を行なった市民は、中国に引き渡されてしまう。

表面上は政治犯は、引き渡さないと…言っていても、様々な犯罪をでっち上げた挙句(あげく)、中国に引き渡される懸念が想定される。

今回のデモで「逃亡犯条例」改正の審議は延期された。
来年2020年夏までに審議が再開されなければ、条例改正案は廃案となる。
おそらく前述のキャリー・ラム長官は、事実上の廃案を認めていると考えられている。

しかし事はそう単純な事ではない。来週日本の大阪で開催されるG20が終われば、この問題は大きく動くであろう。
なぜG20以降かと言えば、国際社会に注目されるG20前にこの問題で紛糾すれば、中国に世界中からの批判の目が向いてしまうから。

おそらく習近平(しゅうきんぺい)国家主席は、G20後に「逃亡犯条例」よりもっと恐ろしい「国家安全条例」を施行させる為に動き出すであろう。
これは政権転覆や国家分裂の反体制行為などの政治活動を禁止する法律の事で、人々はこれによって、思想的に雁字搦(がんじがら)めになって行くのだ。

もし香港で「国家安全条例」などの条例が施行されたなら、次は台湾に食指(しょくし)を伸ばし、その次には日本に魔の手を伸ばしてくる。
その一つの方法として、沖縄を独立させた挙げ句、沖縄を中国の属国とするやも知れぬ。

何れにせよ、香港の今回のデモ騒動は香港に留まらず、周辺国へ波及する根本的問題を含んでいる。
聞くところによれば、7月1日に香港で、2百万人規模のデモが想定されているらしい。
香港の人口がおよそ750万人だから、三分の一弱の人々がデモに参加するという。

日本人もこの問題を対岸の火事(たいがんのかじ)と捉えず、明日は我が身…と思い、真剣に向き合う必要がある。

明日は香港デモが及ぼす日本への影響について話したいと思う。