お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

聖書(Bible)が英語に与えた影響について教えて!(5)

バイブルに基づくキリスト教精神と米国大統領との関わりとは?

世界中の国々で、今や政教分離(separation of government and religion)を建前(たてまえ=表向きの方針)とする政治が行われておる。
しかしこれはあくまでも憲法上のこと。
精神的にはどちらかと言えば、政教一致(the unity of religion and politics/the unity of Church and State)を暗黙の了解(あんもくのりょうかい=意思を表に出さないが、お互い理解していること)のうちに推し進めており、これが政治に多大なる影響を与えておる。

米国の場合、建国の精神を裏付ける要素の一つが、政教一致、則ちthe unity of Church and Stateであったと言えよう。
しかし米国内では自分の信じる宗教を信仰する人達やあらゆる民族が、共に生活する中で、表立って「政教一致」を唱える人は一部の人に限られている。

ところが大統領を選ぶ…となったら、右手にバイブル・左手にキリスト教精神…という、建国精神に立脚したthe unity of Church and Stateの目論見が噴出する。
大統領候補者となる人物は、教会に通う人物でなければ、米国民の信頼を得ることができないのだ。

普段は信仰心の薄い大統領候補者も選挙活動の間だけは、足繁く教会に通い、礼拝に出席し、厚い信仰心を持ち合わせている…という事を、米国民に強力アピールするのだ。

大統領朝食会(President Breakfast)は度々催される。
この正式名称は、President Prayer Breakfast…則ち大統領朝祷会(ちょうとうかい)と呼ばれるもので、世界各国からリーダー達が集まり、バイブルの神に祈りを捧げるのだ。

この時に世界的に有名な伝道師(でんどうし=教旨を伝え広める人。
キリスト教では牧師・司祭に準ずる者)を呼び寄せる。この伝道師は歴代の米国大統領を陰で支え、大統領の精神的・霊的助言を行う…という重要な任務を負っているのだ。

1977年行われたJimmy Carter大統領の就任演説に次の一節があった。

Here before me is the Bible used in the inauguration of our first President, in 1789, and I have just taken the oath of office on the Bible my mother gave me a few years ago, opened to a timeless admonition from the ancient prophet Micah…
[今私の目の前に、1789年に初代大統領の就任式の時に使われた聖書が置かれています。そして、私はたった今、2―3年前に母が私にくれた聖書に手を置き、大統領職の請願を立てました。その聖書は、昔の預言者ミカが示してくれた、時間を超えた訓戒のページが開かれています。]

このようにして米国には、いまだに政教一致の概念が残っておる。
多くの米国民がバイブルの中に示されてる「基本的な価値観」を信奉し、意識・無意識の内に、バイブル的価値観を見出している…というわけじゃ。

欧米人との交渉事や円滑なコミュニケーションを取りたいならば、やはりバイブルを読み込むことも必要なことだと言えるようじゃ。