お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

反省する

自分を省みるというのは、大変清々しく、潔い心根と言うことができるな。

「芝蘭の化(しらんのか)」という言葉がある。

これは、
「善人と居るは芝蘭の室に入るが如し。久しくして其の聞かざるは即ち之を化すればなり。」(孔子家語 六本)
という言葉から来ておる。
これが転じて「良友に交わって受けるよい感化」という意味になったのじゃな。

自分の過去の行為・言動・思考について考察し、批判的評価を加える。
この一連の営為によって得られる自己意識の確実性を「智慧の源」とする。
そんな自己認識を旨とする人達が集えば、まさに「芝蘭の化」の輪が拡がってゆくのじゃ。

自分自身を含む他者を豊かにする考え方に立ち戻ること…。
これが、反省することの本源だということじゃな。