反省する
自分を省みるというのは、大変清々しく、潔い心根と言うことができるな。
「芝蘭の化(しらんのか)」という言葉がある。
これは、
「善人と居るは芝蘭の室に入るが如し。久しくして其の聞かざるは即ち之を化すればなり。」(孔子家語 六本)
という言葉から来ておる。
これが転じて「良友に交わって受けるよい感化」という意味になったのじゃな。
自分の過去の行為・言動・思考について考察し、批判的評価を加える。
この一連の営為によって得られる自己意識の確実性を「智慧の源」とする。
そんな自己認識を旨とする人達が集えば、まさに「芝蘭の化」の輪が拡がってゆくのじゃ。
自分自身を含む他者を豊かにする考え方に立ち戻ること…。
これが、反省することの本源だということじゃな。