お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

ラテラルシンキングって何?

昨日「セレンディピティ」の話をしたが、「ラテラルシンキング」「セレンディピティ」は、親和性が高いと言えよう。
そもそも「ラテラルシンキング」とは、何か?といえば、前提を払拭した上で、水平方向に発想を拡大させる思考法の事。
これによって斬新でユニークな発想で物事を見極めることが出来、新たなイノベーションを起こす起爆剤となる。
又、既存のものを相互に組み合わせる作業を通じて全く新しいアイデアを創出することが期待される。

ラテラルシンキングの鍛え方は…?
例えば、辞書・百科事典・専門書を使って…
ランダムに本を開き…最初に目に入った言葉を書き取っておく。
これを何度か繰り返す。そこで手に入れた言葉…例えば医学書を何度か開いたとしたら…。

(1)QOL(Quality of Life)(2)再生医療(tissue engineering)(3)インフォームド・コンセント(informed consent)(4)プライマリ・ケア(primary health care)(5)キュアとケア(cure and care)

仮に以上五つの単語をテキストから導いたとする。
この五単語を使って自分で「医療物語」を創作する。
この時、偶々開いたページで最初に飛び込んできたワードをキャッチすることが、人為的とは言え、「serendipityセレンディピティ」との出会いを引き起こしてくれる。
偶々であってもそれは必然となる。
自分が引き当てた言葉のひとつひとつを大切に温め、自分なりの物語を作っていくプロセスが新しい何かを掴むペグとなる。

例えば…、Aさんという右膝の軟骨がすり減ってしまった患者さんがいると仮定すると、物語は次のようになる。


日頃から右膝の軟骨のすり減りによって痛みを感じているA さんに、担当の整形外科医と看護師は次のようなアドバイスを行った。

Dr  「Aさんの右膝は最近の再生医療で著しく回復しますよ。」
Aさん「先生、再生医療って何ですか?」
Dr  「膝の軟骨を再生して痛みなく歩けるようにする医療のことです。膝の軟骨は体性幹細胞を中心に再生医療することが出来るんです。軟骨の再生は、通常の保険診療として受けられますよ!」
Aさん「それはいいわ!」
看護師「だから前もってDrを始め、医療スタッフとしっかり話し合うインフォームド・コンセントを丁寧にやりましょうね」
Dr 「丁寧なインフォームド・コンセントをやっておくと、手術後のQOLを高めることにつながりまります。QOLを高めるというのは、生活の質が良くなって、一人で どこでもお出かけできるようになるんです。」
看護師「当院ではキュアアンドケアにも力を入れていますから。術後も術後のリハビリや同じ悩みを持つ人同士のサロンもありますから、これにも是非御参加ください。」

☆こうしてこの医院では、プライマリケアの充実をはかりつつ、患者さん一人一人と継続的パートナーシップを築き、家族及び地域という枠組みの中で、責任をもって診療することを旨とし、A さんの治療に着手したのでした。


このようにして「ラテラルシンキング」力を付けるトレーニングを行う事で、自分の内面から、「何がやりたいのか?」「何をしようとしているのか?」などの一端が、体感出来るようになる。

ある方向性を向いているだけでは様々な事象に対応出来ぬが、自分の内奥に深く問いかける事で、物事の本質や取り組み方を俯瞰することが出来るようになってくるぞ!