お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

強制って何?

人は強制されることを嫌うものじゃ。
個々人に与えられた条件は、その人間の本質と密接に結びつく。

強制とは、一人一人の人間を、その人たらしめる独自の性質や生まれつき備わる天稟(てんぴん)の誉れが踏みにじられる有様を指しているのじゃ。

将又(はたまた)、外部要因によって、個々人の本質が圧倒的に薙(な)ぎ倒された状態と言ってもよいだろう。
こんな心情から派生する感情は、高度な精神性を求めない限り、「仕返し」や「復讐心」が芽生えるといっても過言ではないじゃろう。

その時、彼もしくは彼女は、かつて受けた耐え難い強制的有様に自分自身の心の大部分を支配されてしまう。
この状態こそが「強制」の本質なんじゃよ。

外的要因による自己存在の支配こそが、強制の本質なのじゃ。
これから抜け出すために、「能動」という鍵を手に入れる必要があるじゃろう。

次回は、この能動の鍵について話してみたいと思う。