お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

能動的に生きるとは?

前回「強制」について申した。
外部の原因によって自分自身が支配されている有り様を「強制」だと言ったことを覚えておるか?。

自分自身がすべての根本原因になることを知ることが、自分自身を自由にする一番の近道だと言える。

自分が、己自身の行為や考え方の原因となる時、その行為や考え方において能動的に働いたことになる。
人間が真に自由を獲得するということは、能動、則ち自己の作用を他に及ぼすエネルギーの働きかけがあるということなのじゃ。

人間は自らの思慮・選択・決心を経て、意識的に行なわれる意志的動作の中で、自らの力を外面的・感情的形象として表す時に、能動的に働いているといえるのじゃ。

逆に、自らの意志的動作の中で他者の力を多く表す時、それは受動的生き方を甘受(かんじゅ)しているといえよう。

昨年、「蛍丸伝説プロジェクト」なるものがネット上で立ち上がり、クラウドファンディングで「幻の名刀蛍丸」が復元された。目標額は550万。実際に集まった金は4512万だとか。
これなどはまさに精神が能動的に働いた良い例の一つと言えるじゃろう。