清々しく生きるとは?
日々楽しく生き生きと生きたい…とは、誰もが願っていることじゃ。
ところが実際は毎日鬱々と生きる。あるいは生き生きと生きていないのに、さも生き生きと生きているが如く思ったりして、自分の人生そのものをごまかす手合いも多いものじゃ。
どうして鬱々としたり、人生をごまかすのか…と言えば、自分の人生が自分だけのものだと勘違いしておるからじゃ。
自分の人生は誰のものかといえば、自分という人間をこの世に生み出した宇宙摂理のものなのじゃ。
宇宙摂理とは、全宇宙を統(す)べる実在の根源である。
人間は常に生死の海に足をぬらして生きておる。
その命脈(いのち)の手綱を握っておるのは、摂理そのものなのじゃ。
人はいつ如何なる時に生まれ、いつ如何なる時に死ぬるかは、宇宙摂理のみぞ知る。
よって宇宙摂理が望むように生きる事が肝要じゃ。
ならば宇宙摂理が望むことは何か…といえば、実相を生きる人間が増えることを望んでおるといえるであろう。
人間の人生の本性は幻であり、影の如きものである。
この幻を、この影を「智慧の大海」にさらす時、心空晴れやかに清々しく生きることができるのじゃ。
智慧の大海とは、過去を一切振り返らず、今を精一杯表裏(おもてうら)なく生きること。
自分が考える精一杯の、より良き人間として今を生きることをいう。
そしてこの生き方が清々しい生き方だと言うことができるのだ。