お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

運命って何だろう?

運命とは、命(いのち)を運んでくれる天の命(めい)のことじゃ。天の命(めい)は天から与えられたもの。
人間の意志にかかわりなく、一人一人の身の上に巡る吉凶禍福をいうわけじゃ。

ただ、心がけ次第で、運命は変わる。
「禍福門なし、ただ人の招く所」ということわざがある。
これは、禍福は定まった門から入ってくるものでなく、悪を行えば禍がやって来て、善を行えば、福来たる。幸不幸は自らの所業が招くということじゃ。

日々今の自分に巡っておる自分の運命を受け入れ、ごまかすことなく、その運命と無条件に向き合う。時に闘う。
そうした時、運命は急速にその人間の悪しき宿命を緩和する。
緩和するだけでなく、悪しき宿命を断ち切る一助ともなる。
その一方で、良い運命を招き寄せることにもなるのじゃ。

運命以上に、宿命は厳しい顔を持っておる。
何となれば、運命は一代今生限り。宿命は過去・現在・未来の三世因果がかかわっておるからじゃ。

とにもかくにも、運命と向き合って生きようぞ。
さすれば人生堵(と)に安んずること(人生安堵する)、疑いなしじゃ。