運命って何だろう?
運命とは、命(いのち)を運んでくれる天の命(めい)のことじゃ。天の命(めい)は天から与えられたもの。
人間の意志にかかわりなく、一人一人の身の上に巡る吉凶禍福をいうわけじゃ。
ただ、心がけ次第で、運命は変わる。
「禍福門なし、ただ人の招く所」ということわざがある。
これは、禍福は定まった門から入ってくるものでなく、悪を行えば禍がやって来て、善を行えば、福来たる。幸不幸は自らの所業が招くということじゃ。
日々今の自分に巡っておる自分の運命を受け入れ、ごまかすことなく、その運命と無条件に向き合う。時に闘う。
そうした時、運命は急速にその人間の悪しき宿命を緩和する。
緩和するだけでなく、悪しき宿命を断ち切る一助ともなる。
その一方で、良い運命を招き寄せることにもなるのじゃ。
運命以上に、宿命は厳しい顔を持っておる。
何となれば、運命は一代今生限り。宿命は過去・現在・未来の三世因果がかかわっておるからじゃ。
とにもかくにも、運命と向き合って生きようぞ。
さすれば人生堵(と)に安んずること(人生安堵する)、疑いなしじゃ。