お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

政府主導の「デジタル・ニューデール」って何なの?

政府は近く閣議決定する、令和元年度補正予算案に、AI(人工知能)や5G(次世代通信規格)の導入を進めるための関連予算として、9550億円超を計上することを固めたらしい。
これは「デジタル・ニューデール」と呼ばれている。

米国の「ニューデール政策」に擬えて、「デジタル・ニューデール」と呼ぶらしい。
元の「ニューデール政策」は、米国ルーズベルト大統領が、1930年代に実施した、大規模公共工事による「雇用創出」などの、経済政策を指している。

TVA(テネシー川流域開発公社)で、多くの労働者を集め、安価で豊富な電力供給を実現したのが、かの有名な「ニューデール政策」だったと言えよう。
今回これに擬えて、政府は「デジタル・ニューデール」の関連予算と言ったらしい。

補正予算に1兆円近い費用を充てるのは、安倍首相の考えであるようだ。
補正予算案の目玉の一つに、学校のICT化が挙げられる。

これは小・中学校全ての児童・生徒に、「一人一台」のタブレットやパソコンを与える環境を整える…ということらしいが、これが必ずしも「デジタル・ニューデール」につながるとは思えない。

現今の教育制度では、思考力や内省力を必要とする「読解力」の低下が著しい状況である。
そんな中にあって、タブレットという「物」を、「一人一台」与えたからといって、子供達の能力が急激に向上したり、将又(はたまた)、このことによって、情報通信技術の進歩に寄与出来るほどの高い効果は、期待出来るとは言えなまい。寧(むし)ろ弊害(へいがい)の方が心配である。

プログラミング一つとっても、パソコンよりも「紙と鉛筆」を使う時間を充実させて学習を進める方が、より効果的なプログラミングを身につけることができるという。

安倍首相のいうように、「デジタル技術の急速な進歩は、第4次産業革命とも呼ぶべき変化を世界にもたらしている」のは、事実であろう。
その上、「この分野でのイノベーションの成否が国の競争力に直結するだけでなく、安全保障をはじめ社会のあらゆる分野に大きな影響力を与える」と、首相が語ったのも正しい。
然し乍ら、ここで一番大切なことが抜け落ちている。

それは凡ゆる苦難をも乗り越え、挑戦し続けるための「心と身体」、両面に於ける「健全なる体力」の強化だ。
この土台となるのは、やはり、根本的な教育のあり方を、再考することであろう。
それ無しには何も始まらない。
せいぜいタブレット遣いが上手(うま)くなったために、SNS上で、大人の誘いにまんまとのってしまう子供を増やしてしまうだけではなかろうか?

本当の改革とは、実はもっと地味で実直(じっちょく)なあり様でなければならないと思う。