クリスマスに寄せて!!(1)クリスマス菓子について教えて!
クリスマスに欠かせないのが、世界中にある伝統的なお菓子。
中でも、フランスの「ブッシュ・ド・ノエル」やドイツ菓子の「シュトレーン」、イタリアの「パネトーネ」・英国の「クリスマス・プッデイング」などが有名である。
「ブッシュ・ド・ノエル」は、「クリスマスの薪(たきぎ)」という意味で、薪や切り株の形をしたケーキのこと。
どうしてこの形になったのか?というと、リトアニアの神話に、前年の薪の燃え残りの灰が、火傷(やけど)の薬や火事・雷除(かみなりよ)けの呪(まじな)いになった…という話があって、ここから発想されたケーキだと言われている。
上に飾られている茸(きのこ)型のお菓子は、生命の誕生を表現し、キリストの生誕をなぞっているらしい。
次にドイツ菓子「シュトレーン」は、「坑道(こうどう)=炭鉱や鉱山の坑内に作った通路のこと」という名の通り、トンネルのような細長い形をしている。
これはイースト菌を加えて作るお菓子で、ドライフルーツやスパイスを生地(きじ)に練り込み焼き上げている。
表面にはたっぷり粉砂糖がまぶされていて、これは幼子(おさなご)イエスが、「産着(うぶぎ)で包まれている様子」を表現しているのだという。
イタリアの「パネトーネ」は、自然酵母「パネトーネ種(だね)」を用いたパン生地に、ドライフルーツ・ナッツなどを練り込んで焼き上げたもの。
どうしてパネトーネ種を用いるのか?というと、パネトーネ種を用いることで、長期保存ができる為、クリスマスプレゼントとして、国内各地はもとより、海外にも送ることができるらしい。
最後の「クリスマス・プディング」だが、これはドライフルーツや牛脂・果物の皮などを練り込み、型に入れ、そのまま寝かせてクリスマスの日に蒸すという。
英国では、各家庭のオリジナル・レシピがあるらしい。
プディングを作るプロセスの中に、お呪(まじな)いをするなどの「儀礼的要素」もあるようで、英国では、このお菓子に対して、並々ならぬ思い入れをする家庭が多いようである。
世界各国に伝わる様々な「クリスマス菓子」を楽しむことで、日本に居ながらにして、各国のクリスマスを楽しむ事が出来るように思う。