お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

最近ストレスがたまっています。どうしたらストレスを無くせるの?

現代はストレス社会。
毎日毎日ストレスはたまり続けておる。

ではストレスとは何か?これについて考えてみたい。
するとストレスの本源が、「脳の使い方」にある事が解ってくる。
「偏った脳の使い方」や人間の本懐からかけ離れた「ものの考え方」が、心と体を蝕んでおるのじゃ。


人間の脳というのは、「脳幹」「旧皮質」「新皮質(前頭葉)」の3層構造になっておる。
人間は脊髄と接する最も奥深い部位を「脳幹」と呼ぶ。
「脳幹」は、生命力の根幹を成し、家屋でいうと土台部分となる。

中間部位は「旧皮質」。これは古皮質や大脳辺縁系とも呼ばれる。
旧皮質は、情動面を支配し、居住空間がこれにあたる。
大脳の表面にある「新皮質」は、前頭葉を指し、知性や理性を司っておる。
これは外装にあたる。

近年重要視されてきた脳は「前頭葉」だが、これは不完全な脳と言われる。
というのも脳幹と旧皮質は、生まれながらに、「生きるための情報」が、インプットされている。
一方、新皮質は、「ゼロ情報」からスタートする。

生後どんな情報をインプットするかによって、その機能の精度が測られる。
「ヒトの脳」とも言われる新皮質は、脳幹や旧皮質のように完全な脳ではないが故に、自然や宇宙との調和を図りつつ、人類が繁栄するやり方・・。
これを間違えてしまう場合が多い。


現今の教育の多くは、前頭葉・・新皮質強化・・が主眼となっておる。
これがストレスを引き起こす原因とも言えよう。
逆説的だが、ストレスがある・・ということは、何かが間違っている・・とも言え、脳が警告を発してくれているとも考えられる。

いずれにせよ、ストレスを乗り越えるためにも「脳幹」を鍛える事が必要じゃ。

簡単な方法の一つに、以前にも少し触れた、「軟酥の法(なんそのほう)」がある。
これは江戸時代の白隠禅師が創案したセルフ・コントロール法じゃ。

ゆとりのある服装で、ゆったりと座る。
次に頭上に秘薬を練り上げた、香り高い(鴨の)卵ほどの大きさの「クリームチーズ」のような丸薬を乗せた・・とイメージする。

頭上にある丸薬は、体温によって、緩やかにとろり・とろり・・と溶け始め、頭から額、両目・両耳・両頬へと流れ、次に口・喉から、首・両肩・両腕の先まで流れ、背中・心臓・肺・胃・膵臓・肝臓・大腸・小腸・膀胱・・といった具合に、ありとあらゆる臓器をとろり・とろりと流れていく。

イメージの中では、内臓の奥深くまで、丸薬が行き渡り、とろり・とろり・・と、丸薬が流れゆく。
肛門から両足、膝の表や裏、両足の裏まで流れ降りて行く・・と、強くイメージする。

こうして軟酥が、身体中を包みつつ、下へと流れ行くイメージをする。
すると胸の中に鬱積していた苦悩や悲しみや煩悩の全てが、体の下へと流れくだる。

下まで流れ着くと、クリームチーズのような軟酥が、下に溜まっており、そのお陰で、下半身がじわじわと温まってくる。
臍あたりまでこの「軟酥湯」に浸かる時、何とも言えず癒される・・。

というイメージ法。

これを1日一回行うと良いであろう。
「軟酥の法」をやる時間のない人は、天気の良い日に外に出て、太陽に向かって立つ。
太陽に一礼し、左手を太陽に向けて広げ、右手を地面に広げる。
左手から太陽エネルギーをいっぱい吸収する。
そんなイメージをして、右手からは悪いエネルギーが、地面に放射されるイメージをする。

しばらくして、悪い物が体から出て行ったと感じたら、右手をグーにして、エネルギーが体内からでるのを防ぐ。
そして再び太陽に一礼する。注意すべきことは、太陽を肉眼で見ない事。
太陽に手をかざす時、必ず目を閉じて、太陽のオレンジ色のエネルギーを、じわじわと感じるようにする。
これを毎日行う。

たとえ天気が悪くとも、家の中で太陽があると、イメージして行う。
但し、悪いエネルギーの放出場所には、気をつける事。
できれば、洗面所の水道が使える所で行う。
悪いエネルギーを水道口に放出した後は、水道水で、目に見えないイメージ上の悪いエネルギーを流す。

こうしてイメージするだけでも、自分の根幹である脳幹を活性化させる事が出来よう。

まずは3週間やってみるのが良かろう。