お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

記録的大雨から田圃が全滅した…と新聞に書いてありましたが、これはどういう事ですか?

今日は「防災の日!」
この日は「政府・地方公共団体等関係諸機関をはじめ、広く国民が台風・高潮・津波地震等の災害についての認識を深め、これに対する心構えを準備する」こととし制定された啓発日である。
何故この日が「防災の日」に制定されたか?というと、大正12(1923)年9月1日に、「関東大震災」が起こったことに由来する。

そこで「防災の日」に因み、先日起こった大雨被害について述べたいと思う。

8月27日から28日にかけて、記録的大雨(九州北部大雨)が、佐賀県大町町を中心に、日本に襲いかかった。
この時近隣の鉄工所から流れ出した油が、収穫を控えた稲に纏わりつき、水が引いた後も大町町一帯に、油の跡が残っている。

多くの住民の自宅一階が浸水し二階に避難した後、町のボートに救助されたと言う。
そんなに中で、鉄工所から流出した油によって、近隣の田圃が甚大なる被害を受けているのだ。

JA佐賀中央会によれば、県内で冠水被害を受けた水田は、29日で5018ヘクタール(確認済みのみ)だという。
稲が水に浸かると、酸欠状態となり成長が阻害される。

さらに油が作物や土に付くと、全く収穫出来なくなり、刈り取らねばならなくなる。
それだけではない。
多くの農家のトラクターやコンバインなどの農機具が、使えなくなっている…と言うから、まさに泣き面に蜂(なきつらにはち=不運の人に、さらに不幸や苦痛が重なる事を言う)状態だと考えられる。

それだけではない。
自宅の中にも油の臭いが漂い、仏壇までも水浸し状態だと言うから、茫然自失(ぼうぜんじしつ=呆気に取られて、我を忘れてしまう様)に陥っても、致し方あるまい。

農家の多くは、収穫を目前に控えたこの時期に、油まみれになった「稲」を、根こそぎ刈り取らざるを得なくなる事など思ってもみなかったであろう。

油まみれになった土で、来年以降の稲作ができるのかどうか?
大雨による被害は、想像以上に大きい。

地震津波・大潮・台風・大雨などの自然災害に対する準備は、今迄のような視点からでは、到底(とうてい=どうしても)太刀打ち(たちうち=物事を張り合って立ち向かうこと)出来ない時期に来ておるように思えてならぬ。

自然災害以上に、「ありきたりの防災訓練」、「ありきたりの災害準備」ほどおそろしいものは無いのだから…!