お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

「ハッピー・ホリデー」って何なの?(2)

今日は「クワンザ」について話したいと思う。
クワンザ(Kwanzaa)は、主に米国のアフリカ系アメリカ人の間でお祝いされる行事のこと。
12月26日から1月1日に行われ、アフリカ文化に因んだ食事や贈り物が贈られる。

マウラナ・カレンガによって提唱された「クワンザ」は、1966年に初めて実施された。
クワンザ」の意味は、東アフリカで話されている「スワヒリ語」で、「初めての果物」を意味する「マツンダ・ヤ・クワンザ」から来ている。

この祝日の創設には、創設者カレンガの強い意志が関わっている。
彼は、暴力革命の前に、文化革命が必要で、文化革命はアイデンティティ・目的・方向性を与える…として、「クワンザ」実践の意味を語っている。

クワンザ」には、ヌグソ・サバ・=Nguzo Sabaという、7つの信条がある。
それは、1.結束 2.自己決定 3.集団作業と共同責任 4.協調経済 5.目的 6.創造性 7.信仰の7つの信条である。
これを「クワンザ」期間中、毎日1つずつ確認する。
クワンザ」も「ハヌカー」の同様、燭台に7本の蝋燭を灯し、7つの信条を、個々人の脳裏に焼き付けていく。

2017年12月24日の「クリスマス・イブ」に、米国のトランプ大統領は、「メリークリスマス」と言う言葉に代わって、「ハッピーホリデー」と言う言葉が使われ出したことを憂慮し、次のように語った。

「美しい言葉(メリークリスマスを指している)への非難に反対することを誇ろう!」また人によっては、「ハッピーホリデー」は、リベラルが使う言葉だ!と言う人もいる。

12月24日・25日頃といえば、北半球は皆「冬至」の季節である。
どうやら世界中がこの「冬至」の持つ神秘的エネルギーに、敏感になるようだ。

偶々(たまたま)とはいえ、この日前後に、世界中の宗教が、独自の行事を行なっている。
そこで「ハッピーホリデー」なる言葉によって、円満に各々の宗教的信条を認め合おうとする動きがある。
その一方で、一国の大統領でさえ、自らが信じる宗教以外に対して、不寛容な言動・態度をとっている。
とりわけ米国大統領の背後には、巨大なキリスト教系の団体が控えているから、一層虚しさを感じる。

ただユダヤ教の「ハヌカー」・キリスト教の「クリスマス」、イスラム教の「ラマダーン」を同時に祝うフェスティバルもあるから、世の中捨てたものではない。

因みに「ラマダーン」は、食欲という人間の欲望に打ち克つことで、イスラム教徒としての自覚を促し、貧しい人々や飢えた人々を思いやり、世界中のイスラム教徒との連帯感を共有する行事の一つらしい。

何れにせよ、世界中の人々が、自分が信仰する宗教の「宗教行事」を、自他共に祝える…「愛に満ちた世界観」を、一人一人が身につけて欲しいものである。