お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

幸せに生きるってどういうこと?

「幸せ」と呼ばれるものの姿形(すがたかたち)は、見えはせぬ。
なれど「幸せ」は、蹶然(けつぜん=地を蹴って勢いよく立ち上がるさま)と存在する。

その存在感たるや、目に見えぬが故に、鞏固(きょうこ=強くかたいこと)である。
何となれば、人は皆日々(ひび)「幸せ」をつかむために、生き続けねばならぬからだ。
一人一人の幸せが、寄り集まって、国の幸せとなり、国々が集まり、つながり合って、世界の幸せを形成する。

一人一人が、「幸せ」を自分の努力でつかむ。
このことを、幼き日より、体の芯に刻み込むことが肝要じゃ。
他者から巡る悪しきエネルギーをも、自分への褒美(ほうび)ととらえ、「幸せ」のエネルギーへと転換させる。

それができるか否かが、「幸せ」に生きられるかどうかの踏絵といえるであろう。