お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

正しいことと、正しくないことの違いが今ひとつわからないんだけど!

時代によって、国によって、宗教によって、男女の別によって、人種によって、職業によって、…等々、様々な要因の影響で、人間の考え方は、様々に変わってゆくのう。
美人の基準ひとつとっても、平安の御世では、しもぶくれ顔に細い目で、長く美しい黒髪、和歌を詠む能力も美人の条件のひとつだったのじゃ。

ことほど左様に、正しいことも、先に述べた要件によって変わってくるというわけじゃ。
現代でも、宗教によっては、女性が肌を露出してはいけないとか、一人で外出できない決まりがある。
さらには、公教育でも、女子の体育が、禁じられておる国もあるのじゃ。

故に、一見正しいと思えることも、実は正しくない場合もあるのじゃ。
「絶対的正しさ」や、「絶対の正義」というものは、「絶対」に存在しないということ。
これを確信するべく、多角的・立体的視点で、物事をみる。
その物の見方こそが、正しい見方と、言えるであろう。

正しい見方ができる人間のみ、他者に対して、寛容豊かな人間になれる、ということじゃな。