お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

努力しても一向に報われません。どうすればいいの?

努力しても努力した結果がわかる形であらわれん…ということじゃのう。

山本周五郎が、『ちくしょう谷』という小説の中で、次のように記した言葉がある。
「―人間のしたことは、善意にかかわらずたいていいつかはあらわれるものです。ながい眼で見ていると、世の中のことはふしぎなくらい公平に配分が保たれてゆくようです」

この一文を見れば、『人間は何をしたかではなく、何を為そうとしたかが大事だ。』ということが、重低音の如く響いてくるのう。

人間は苦しい時ほど、その人が、その人らしく生きられる。
いわば、苦しい時こそ、その人の力量が発揮される好期なんじゃ。
その好期を手助けしてくれるのが、日頃の努力というもの。

努力は知らず知らずのうちに報われておるよ。