お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

クリスマスの二つの物語…クリスマス・キャロルと賢者の贈り物

クリスマスは12月25日だが、この頃は「冬至」の時期でもある。
一陽来復(いちようらいふく)とも言われる「冬至」は、陰極まって陽が返ってくる「運気到来」の好機である。
クリスマスはキリストの降誕祭だが、ミトラ教の太陽神の新生を祝う「冬至の祭」をキリスト教が取り入れたもので、聖誕祭とか降誕祭、ノエルとも呼ばれる。

クリスマスの「贈り物の日」と言うのは、12月26日を指し、「Boxing Day=ボクシングデー」と呼ばれている。
12月26日が日曜日の場合は27日になる。
英国やカナダでは、12月26日に、お金や品物を入れた箱を従業員や使用人・郵便配達人等にプレゼントする(=Christmas Boxを渡す)習慣があった。

マザーグースに収録される歌の中に、「Twelve Days of Christmas=クリスマスの12日」と呼ばれる古い歌がある。
この「12日」というのは所謂「クリスマス」シーズンのことを指している。
12月25日から数えて12日目は、1月5日にあたる。1月5日の夜は「十二夜」と呼ばれ、クリスマスのデコレーションを翌日には全て外す事となっているのだ。

こんなクリスマスシーズンに因んだ物語の代表格と言えば、英国の作家チャールズ・デイケンズの「Christmas Carol=クリスマス・キャロル」と米国人作家のオー・ヘンリー(実名;ウイリアムシドニー・ポーター)の「The Gift of the Magi=賢者の贈り物」がある。
この作品名は産まれたてのイエスに一番最初のクリスマスプレゼントを贈った「Three Wise Men[the Magi]=三人の賢者(東方の三博士)」の事を明確に暗示している。

クリスマス・キャロル」は、守銭奴スクルージが、過去・現在・未来を体現する精霊達と出会うことで改心し、自分が雇っている貧しいボブ・クラチットを愛し始め、彼に特別な七面鳥を贈る。
今ではクリスマスに七面鳥を食べる人が多いが、この物語の影響だといわれている。

スクルージはクリスマスに、自分自身の内面に長らく眠っていた「愛」に気づき始め、周りの人びとを少しずつ愛し始めることができるようになる…そんな物語が「クリスマス・キャロル」なのだ。

「賢者の贈り物」は、クリスマスイブに、若い夫婦がそれぞれ一番大切にしている物を手放して、お互い愛に満ちた贈り物をする物語。

妻は夫が(夫の)祖父から受け継いだ「金時計」に合う「金の鎖」をプレゼントする。
一方夫は、長く美しい髪を持つその妻自身が気に入っていた「櫛」を、プレゼントする。
妻は自慢の髪を売って「金の鎖」を買い、夫は先祖伝来の金時計を売って、「櫛」を買ったのだ…!

冬至」を前にし、クリスマスに纏わる心温まる物語を読み、心をニュートラルにすることをお勧めしたいと思う。