竹島が「日本の固有の領土だ!」という事を知らないの?
内閣府は12月6日、島根県隠岐(おき)の島町の「竹島」と、沖縄県石垣市にある尖閣諸島(せんかくしょとう)に関する世論調査結果を発表した。
竹島に関して知っていることを複数回答で聞いた所、我が国「固有の領土」だと答えたのは、77.7%。韓国による不法占拠が続いていると答えたのは、63.5%だったという。
二つの質問共に、平成26(2015)年以降、同様の選択肢を設けた調査とほぼ横ばい状態だった。
どちらの回答も18歳〜29歳が最も低く、固有の領土は64.2%、不法占拠は50.8%だった。
竹島に韓国の与党議員が上陸したり、軍事訓練を行なったりしている。
にもかかわらず、この調査によって、日本政府の立場が、若年層に理解されていないことがわかる。
それは日本人が日本固有の領土を放棄する姿に他ならないから、由々(ゆゆ)しき事態だと言える。
また尖閣諸島に対しても、知っていることを複数回答で尋ねた所、
「最近になって中国政府は、継続して政府の船舶を尖閣諸島周辺海域に派遣し、頻繁に領海侵入するといった行動を繰り返していること」
と答えたのは、69.1%で、平成25(2014)年以降、最も低かったという。
領土問題担当相である御藤晟一(せいいち)氏に拠れば、記者の取材に対し、
「もう少し(知っている人が)いると思った。国民に分かりやすいPRや啓発をしないといけない」
などと言う、曖昧(あいまい)で悠長(ゆうちょう)な返答が返って来たようだ。
「日本の国民と国土を死守するのだ!」という気概が感じられない返答に、苦笑いするしかない気がする。
平和ボケする日本人が、もっと真剣に、真摯に生きるべく、日々努力せねばならない…と、内閣府の世論調査を通じて改めて感じた次第である。