お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

今年の「国語世論調査」について教えて!(2)

今年の「国語世論調査」では、「憮然」・「砂をかむよう」・「天地神明に誓って」・「論陣を張る」などが、辞書に載っている本来の意味と異なって理解し、用いられることが多い言葉であったようだ。

今年の調査に拠れば、「憮然」と言う二字熟語を、腹をたてている様子だと理解していた人が、56.7%いたと言う。
本来の意味である、失望してぼんやりしている様子だ…とした人は28.1%だった。

「砂をかむよう」と言う言葉は、元々、無味乾燥でつまらない様子のことを言うのだが、これがわかっていた人は、32.1%に過ぎず、56.9%もの人は、悔しくてたまらない様子だとしている。

自分の言うことに、嘘偽りがないことを、固く約束するさまを言う、「天地神明(てんちしんめい)に誓って」と言う言葉。この言葉を正しく使える人は、32.1%で、53.7%は、「天地天命に誓って」が正しいと考えているようだ。

又、論理を組み立てて、議論を展開することを「論陣(ろんじん)を張る」と言うが、これを使える人は29.5%に過ぎず、44%の人が「論戦を張る」と答えた。

今回、常用漢字に追加した方が良いと考える漢字についても調査したところ、9割の人が、「絆」を追加する方がいい…と回答している。

今まで連綿と用いてきた漢字をしっかり身につける機会が、想像以上に失われ、その一方で、震災など好むと好まざるとに関わらず、強烈な印象が残像のように各人の脳裏にこびり付いている言葉に対しては、敏感に反応し、身につけている感が否めない。

ネット上での便利な言葉や考え方を反映させる言葉も、頭に残っているように思う。
言葉は世につれ、世は言葉につれ…だと納得するものの、国民全体がもう少し勉強した方が良いのではなかろうか?

昨日お話しした江戸時代に流行った「算額」奉納の様な在り方が日本語の形成上で必要であると思う。

ごく普通の人達に内在する「知的好奇心」を奮い立たせ、単なるクイズではなく、思考・思索できる言語形成プロセスの一つとして、言葉を保存・増殖させていきたいと考える昨今である。