お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

二十四節気って何なの?

二十四節気」というのは、一年を二十四等分し、半月ごとに季節の変化を表したものじゃ。
元々、シナから伝わった考え方なので、日本の季節とは若干のズレが生じておる。

しかし日本の豊かな自然を、春・夏・秋・冬それぞれの季節に六つの節気に分けて表現することで、より詳細に季節の移り変わりを実感することが出来よう。

二十四節気」では、3月から5月を春と捉えて、3月は啓蟄(けいちつ)・春分の二節気で季節を表し、4月は清明(せいめい)・穀雨(こくう)のニ節気で春の深まりを感じさせてくれる。
5月には立夏りっか)・小満(しょうまん)の二つの節気があてられておる。

6月から8月にかけては、芒種(ぼうしゅ)・夏至の6月と、小暑(しょうしょ)・大暑(たいしょ)という、いかにも夏を彷彿(ほうふつ)とさせる、7月用の表現が用いられておる。
8月は立秋処暑(しょしょ)の節気があり、いよいよ夏の終わりを感じさせる言葉が節気に盛り込まれている。

9月から11月にかけては秋となる。9月の白露・秋分と、10月は寒露霜降(そうこう)があり、秋から冬へ向かっていく様子が目に浮かぶようなネーミングとなっている。
11月は立冬小雪(しょうせつ)がある。

12月から2月にかけてが冬とみなされる。12月は大雪(たいせつ)・冬至と続き、1月は小寒(しょうかん)と大寒(だいかん)が、2月は立春・雨水(うすい)があてられておる。

これらを総合的に「二十四節気」と呼びならわしているのだ。

こうしてみると日本人は、支那大陸から伝わって来た季節感とは言え、古(いにしえ)より、四季を二週間ごとに捉え・感じることで、日常生活を豊かに過ごしてきたといえよう。

二十四節気」の他に、「五節句」と呼ばれる、季節の節目となる日、あるいはその日に行われる年中行事がある。
これは人日(じんじつ)・上巳(じょうし)・端午(たんご)・七夕(たなばた)・重陽(ちょうよう)の五つである。
これらは供物(くもつ)をお供えすることから、節供と呼ばれる。

また「二十四節気」と「五節供」の他に、農作業の目安とされた「雑節」がある。
日本人の様々な知恵が、「二十四節気」や「五節供」・「雑節」を生み、それらが季節における日本文明の特徴となって、日本人の感性を磨き、日本人を豊かに育んできた基となっている事実を、有り難く受けとめたい。

今後も各節気・節供・雑節に心を寄せて、連綿と続く日本を寿ぎたいものじゃ。