お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

才能を発揮するには、「前頭前野」の働きが大事だと聞きました。「前頭前野」って何なの?(1)

前頭前野」は、人間を人間らしくする思考力や想像力を担う、脳の最高中枢だと考えられておる。
個体発生的には最も遅く成熟する脳部位であると共に、老化に伴い、いち早く機能低下が認められる部位だとされる。

ヒトの大脳で感覚野・運動野に属さない部位を、「連合野」と呼ぶ。
脳の後方にある頭頂葉、側頭葉に位置する「連合野」として「頭頂連合野」「側頭連合野」がある。

前方の前頭葉に位置する「連合野」。これが「前頭前野」である。
前頭前野」そのものを前頭葉と呼ぶ人もいる。

更には「前頭連合野」・「前頭前皮質」とも呼ばれておる。
また「前頭顆粒皮質(ぜんとうかりゅうひしつ)」とも言われる。
この呼び方はここの部位に、顆粒状の細胞が密に存在する所からつけられた呼び名だとされておる。

「前頭連合野」には、あらゆる感覚刺激に関する〈高次な処理〉が施された情報が集まる。
それらの情報は「側頭連合野」「頭頂連合野」などの後連合野からの入力によって実現している。
これ以外にも視床(ししょう=間脳の大部分をしめる灰白質のかたまり)、帯状回や海馬、扁桃核などの辺縁系視床下部、中脳網様体などからも線維連絡を受け、動機付けや覚醒状態に関する情報も伝達される。

驚くべき事には、これらの部位の線維連絡は、「前頭前野」との関係において、双方向に認められると言う事。
更には「運動性連合野」である運動前野と補足運動野、それに大脳基底核尾状核被殻淡蒼球(たんそうきゅう)などとも双方向型線維連絡が認められる。

「前頭連合野」が大脳に占める割合は、猫で3.5%、犬で7%、チンパンジーで17%なのに対して、ヒトは29%も占めておる。
ヒトの脳が他の動物よりも大きいために、「前頭前野」が、ヒトでは如何に大きくなってるいるかがわかる。
斯くして「前頭前野」が、人間を人間たらしめている要因の一つだと言うことができよう。

前頭前野」の神経細胞は、生まれてから3歳の間に急速に発達する。
その後10歳位までは緩やかに発達し、次に11歳から12歳で、再び「前頭前野」が急激に発達する。
神経細胞に接続するシナプスの数が多いほど神経細胞が大きくなる。
神経細胞が大きくなるというのは、脳神経細胞ネットワークが発達し、より多くの情報伝達が可能になった事をあらわしておるのだ。

また「脳の成長」には、神経細胞同士をつなぐ働きをする神経線維の絶縁作業が起こる「髄鞘化(ずいしょうか)」という変化が生じる。
誕生して間もない赤ちゃんでも情報処理が無駄なくスムーズに行え、生命維持できるように、脳の基本的機能を司る領域の絶縁化が行われておる。
ところが人間が「よりよく生きる」ために使われる「前頭前野」は、この絶縁化が最も遅く行われる部位だという。

明日はこの「前頭前野の絶縁化」について話したいと考えておる。