お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

人の目を見て話すようにしなさい…と言われました。どうして人の目を見なければならないのですか?

話をする時は、相手の目を見ながら話すように…と言われた人は多いであろう。
これは脳科学の面からも正しいことのようだ。
相手の目を見ながら、意志の疎通を図ると、前頭葉の働きが良くなる…という結果が、「光トポグラフィー」の計測によって明らかになったという。

人間は人とコミュニケーションしつつ自分の脳の働きをアップさせているという事!
相手の目を見て、今対面している相手の視線の先を解読しようとするだけで、脳の「扁桃核」並びに「辺縁系」の動きが活発化する。

扁桃核」は恐怖や攻撃と関係するため、動物はこれによって戦闘態勢にはいる。
また「辺縁系」は感情と繋がっている。

人間の場合は視線を合わせる事で、相手の意思を感じ取ろうとする。
コミュニケーションにとって重要な働きをするのが、視線を合わせる…という行為なのだ。

さらに前頭葉を鍛えることも加味すれば、相手の目を見て話すだけで「脳が動く」という事実と相まって脳がさらに活性化するであろう。

ここで言う前頭葉について少し話してみたい。
前頭葉は大脳の葉の一つで、おでこあたりにある。
前頭葉の大部分を占める「前頭前野」は、人類だけが特別に発達しておる部分で、コミュニケーション・記憶・想像力・自制力の根源となっている。

前頭葉は人間の思考や理性を制御し、「一旦やると決めた事はやり遂げ」たり、「止めると決めた事は即座に止める…」ことが出来る力。
この力が充実している人は、「前頭葉」が活発に働いていると言えよう。

逆に言えば前頭葉の力が弱い人は、惰性や衝動によって行動しがちになるのだ。
前頭葉は無意識状態では働こうしない。できない事を意識的に行う事で活性化する。

前頭葉の体力低下は、面倒くさい事はせず、人任せにする…ので、その中の前頭前野は「やる気の脳」と呼ばれている。

前頭葉の働きを高めるには、細かくて面倒な作業をやるとよい。
掃除・洗濯・整理整頓など前頭葉を鍛えるのにもってこい!
家事はワーキングメモリーを多く使いこなす必要があるため、前頭葉を鍛えるにはうってつけなのだ。

皇室の方々のお健やかなお姿を拝察申し上げ、幾久しい日本國の繁栄と世界平和が実現する事を、心底より祈念したいと思うものじゃ。