お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

聖書(Bible)が英語に与えた影響について教えて!(6)

欧米人が交通事故を起こした時、ほとんど謝らないと言われているのはなぜ?

欧米人と日本人との「感謝と謝罪」に対する考え方は根本的に異なっておる。
欧米の人達は、誰かに何かを手助けしてもらった時は、Thank you! とか、I really appreciate your help!などと言って感謝する。

その一方で、日本人が日本語で感謝を述べる時に、「すみません」とか「申し訳ありません」…時には、「お手間をお掛けして、本当に悪いねえ」などと言う事がある。

これらの言葉は「謝罪」する時に用いる…と考える欧米人にとって、この謙(へりくだ)った「感謝」か「謝罪」かわからない日本語の使い方に、違和感を覚えるようだ。

日本語は「感謝」と「謝罪」が重複する。
それでいてこの場合の「謝罪」表現に見える言葉の根っこには「感謝」が潜んでいるのだ。
これを欧米の人達はなかなか理解できない。

欧米人も満員電車で誤って人の足を踏んだり、エレベーター内で誰かの肩に触れたりすると、即座に I'm sorry.と謝る。
けれど「償い」が伴う場合、そうやすやすと謝ったりしない。

それはどうしてか?
欧米の人々にとって重要な事は、「謝罪」には必ず「償い」が伴う…!この一点だ。
「謝罪」の裏には「償い」が息を潜めてその出番を待っている。
よって滅多な事で謝ったりしない。
交通事故が起きた時、明らかに相手(この場合欧米人)が悪い…と思しき状況であっても、彼らは謝ることをせず調停を選び取る。
もし調停がうまく進まなかったら裁判に持っていく。

これもバイブルの影響を受けている現象ではなかろうか?
バイブルの歴史は、「罪の償い」の歴史でもある。
聖書には「罪過」の為の「生け贄(いけにえ)=sin offering」と言う言葉が、頻繁に出てくる。
おそらく100以上出て来るのではないか?

本来的には自分自身の命で償うべきところを、身代わりとして動物が肩代わりする。
そして全人類の罪を一手に引き受け、全人類の身代わりとなったキリストが「死の償い」を受けいれて下さった!
赦免すること」が立ち現れるのだ。 バイブルには、I'm sorry. I apologize.などと言った「謝罪」を表す言葉は一つも記されていない。
にもかかわらずforgive/forgave/forgivenといった「赦す」言葉は、100ほど記されており、forgiveness「許す・容赦・赦し」は、十数回にわたって用いられておる。

聖書には、次にあるように悪い行いをした時には「償い」が伴い、良い行いには「報酬」が齎されると記してある。

He will reward each person according to what he has done.
[その時キリストは、各々その行いに応じて報いをする]


日本人は何彼(なにか)につけすぐ謝るが、欧米人は「謝罪」の背後に「償い」を背負っているだけあって、たやすく謝らない。

バイブルという欧米人の「精神的支柱」を知る事で、世界との向き合い方が、豊かに明確になっていって貰いたいものじゃ。