お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

聖書(Bible)が英語に与えた影響について教えて!(1)

 上下関係について!

英語を学んだ人の多くは、欧米人の精神構造の中に「Bible」の影響が深く根を下ろしている事に気付いておるであろう。
外国語を学ぶ時、留意しなければならない事の一つに、異なる価値観や思想・発想を持つ人々と、相互に深く理解し合う事の重要性であろう。

とりわけ英語と「Bible」との深い関係を紐解く事で、英語の深淵さに触れたいと考えておる。
よって何回かに分けて、「英語とBible」との関わり合いについて話してみることにする。

英語と日本語を比べた時、「上下関係」についての扱い方が際立って異なっている。
日本特有の「敬語」(honorific expressions)によって、上下関係が明確になる日本語。
これを外国人が理解し、(敬語を)縦横無尽に使える様になるには、相当な努力が必要であり、敬語を習得するための時間もかかるらしい。

日本人は年齢の上下関係に敏感である。
仮に日本人が欧米の人と会話し、兄弟の話をし始めたとしよう。
日本人の方は、会話している相手の兄弟が兄なのか弟なのか、妙に気になってくる。

日本人は「兄・弟」はたまた、「姉・妹」をはっきりさせたくてウズウズしてしまう。
英語にもbig brotherやbig sister、little brotherまたは、little sisterという言い方はある。
これは主に、こどもを意識した会話表現で、大人同士の会話ではほとんど使われない。

欧米の人達は、年齢の上下関係よりもむしろ「所属」を明確にさせたいようじゃ。
日本人が、a)Could you meet big brother?(兄に会って頂けませんか?)と問うと、所属が気になる欧米人は、b)Whose brother?と返してくる。
欧米の人達にa)と問いかけても、彼らには不完全な英語に聞こえるようだ。

年齢の上下は気にならないが、所属が明確でないと会話が成立しないと見える。
よってCould you meet my brother?のようにmyを挟んで所属をはっきりさせる必要がある。

Bibleでも同様である。
Bibleに出てくる有名な兄弟として、JamesとJohn・Simon(Peter)とAndrewという兄弟がいる。
彼らの年齢や上下関係は記されていない。

数え切れないほど多くの人物が登場するバイブルの中で、brotherやsisterの前にyoungerやolderがつくケースはほとんど見られない。
younger brother 3回、older brother 4回、younger sister 3回、older sister などたった1回しか出てこない。

欧米でお兄ちゃん・お姉ちゃんの呼び方はなく、ファーストネームを呼び捨てにする。
近所の知り合いもfirst nameで呼ぶ。
日本では名前を呼び捨てることで、ある種の支配関係が明らかになるが、英語では誰かを名前で呼び捨てることが、親密さの現れとなる。

Bibleに根ざした「精神構造や文化」の上に立つ「英語」という言語と、じっくり向き合ってみると今までにない新鮮な気持ちで英語を楽しめるようになるのではなかろうか?