お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

聖書(Bible)が英語に与えた影響について教えて!(2)

better halfよりbest halfと表現する方が良いと思うのですが…!

英語のbetter halfと云う表現の根っこには、聖書(Bible)の次の言葉が影響しておる。
Then the LORD God made a woman from the rib he had taken out of the man,
and he brought her to the man.
(こうして神である主<しゅ>は、人から取ったあばら骨を、一人の女に造りあげ、その女を人のところに連れて来られた)

バイブルには神は神に似せて、土から人(この場合は男=アダム)を造り賜うた。
土を耕す者として、このアダムを「エデン(歓喜=かんき)の園」に置いた。
やがてアダムを助ける者として、アダムの肋骨から女「イブ」を造り賜うた…というのだ。

よって、男と女は別々に造られたのではなく、男から女が形成され、婚姻する時に男女はまた一つの体になる…。
男がhalf、女がhalf二人合わせてoneに成ると考えるのだ。
バイブルによれば、結婚とは男女が一人になることを意味しておる。

日本では(夫婦が)お互いを公的表現を用いて言い表す場合「配偶者」と言う言葉を用いる。
英語でこれをspouseと言い、日常的によく用いられておる。
spouseは、「visaの申請」などの書類で頻繁に用いられる便利な言葉のようじゃ。
パーテイでもSpouses are also invited.と言う言い方をする。

日本語の「配偶者」と言う言葉は、生活を共にする者…という意味があるが、spouseには「厳粛な約束を交わした者」と言う意味が込められている。
各国の国家元首が外国を公式訪問する際には「夫婦同伴」するのもこれが根拠となっておる。

欧米の結婚は「約束」=「契約」なのだ。
日本では「嫁をもらう…」とか「嫁にやる…」などと言うが、この表現の根底にあるのは、「(自分が生まれ育った)家から家(主人となる人が生まれ育った家)への移動」と言う考え方である。
欧米では妻あるいは夫は、「両親」から「夫」又は「妻」への移動となる。

話を元に戻そう。
夫と妻がそれぞれhalf・halfなので、half+half =oneとなるところまでは理解出来たであろう。
夫を自分より優れた者と考え、或いはまた妻を自分より優れた者として、better halfと言うのである。

ならばbest halfにすれば良い…と思うかも知れぬが、そうなると複雑な人間関係をイメージさせてしまう。
則ち「三角関係(the eternal triangle)」を感じさせてしまうのだ。

bestというのは、3つ以上のものの中で最上のもの…と言う意味である。
bestを用いると自分以外のhalfが何人も存在することとなる。

よって夫婦関係を言い表す時には、better halfを使わねばならない…ということになろう。

斯くして聖書に根拠をもつbetter halfと言う言葉。この言葉がもつ重みを改めて感じることができたら幸いじゃ!