お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

聖書(Bible)が英語に与えた影響について教えて!(4)

日本文化と欧米文化の違いが、各々の言語に齎したこととは?

日本語と英語の違いについては、其々の言語の背景にある文化について考えてみなければなるまい。

例えば、日本語の背景にある「日本文化」は、自然界のあらゆる事物は、具体的形象(けいしょう)を持つと同時に、各々が霊的存在を有するとみなす「アニミズム」の思想から、「神道」が誕生した。

そこに四諦(したい=人生に関する四つの真理のこと)の真理に目覚めて、八正道(はっしょうどう=修行の八つの基本…正しい見解・決意・言葉・行為・生活・努力・思念・瞑想)の実践を行い、涅槃(ねはん)の境地に達しようとする「仏教」。
又、四書五経(ししょごきょう)を経典とする儒学の教えである「儒教」など、日本古来より連綿と受け継がれてきた、日本的精神の土壌を「日本語」は有しておる。
しかも250年間に及ぶ部分的鎖国によって、日本文化は熟成されていったのである。

一方「欧米文化」と言えば、何度も言うように、その根底に「バイブル」に著された、王道的考え方を敷き詰め、ここからユダヤ教キリスト教イスラム教という同系の一神教が生み出された。

前者の「日本文化」の特徴として、間接的・抽象的・調和的側面を有した文化が発達した。
聞き手に「空白」を埋めさせる…忖度(そんたく=他人の心中を推し量ること)する土壌がそこに出来上がっておる。

後者の「欧米文化」の特徴は、具体的で直接的且つ合理的考え方を有しておる。
其れであるがゆえに「行間をあまり残さない…」という精神文化が存在する。
これこそまさにその根っこに在る「バイブル」が、大きな影響を与えていると言わざるを得ないのだ。

こんな両者の違いの中で、「曖昧さ」の美学を有する「日本語」の表現に慣れている日本人が、「簡潔明瞭」な表現を目指す「英語」を、自由に使いこなすためにも、英語を下支えするバイブルについて、もっともっと知る事が出来れば何かの役に立つと考えておる。

親が学校に出向いて、担任の先生と懇談する時、ほとんどの日本人の親御さん達は、挨拶がわりに、「いつも子供がお世話になっております。」と話しつつ会話を始めるだろう。
しかし英語には、そもそもこの言い回し自体が無い。
というか、このような発想が無いのだ。

そこで苦肉の策として、You always take good care of my son.と言えば、これは単なる挨拶の言葉として成立せず、直接的に担任の先生を褒めている事になる。

英語と日本語のギャップを埋めるためにも、バイブルをはじめ英語の背景を知る事こそ重要だ…と感じる昨今じゃ。