ファントムペイン(Phantom Pain)って何なの?(2)
昨日は幻肢痛=ファントムペイン(Phantom Pain)について述べた。
失った腕であっても、痛みや痒みなど、恰もそこに腕が存在するごとくに感じるのが、幻肢痛の特徴であった。
然し乍ら、脳内のホムンクルス(小人)は実際の体に徐々に適合し、変化してゆく。
それは先天的な異常が見られるヒトも同様で、例えば指がくっついたまま生まれついている場合。
4本しかないヒトのホムンクルスは4本指であるが、分離手術をすれば徐々に5本指に変化するという。
ヒトも生き物であり、「生命の神秘」を感じる話だといえよう。
紀元前のヒポクラテスの時代から、脳は思考を司る「場」であることが知られておる。
何れにせよ「脳」の不可思議さは探求しても探求し尽くせないものだが…。
そもそも人類の「脳」を、人類自身の「脳」で探求すること自体が不完全かも知れぬが…!
言語・運動・知能・感情を司る「前頭葉」、聴覚・嗅覚・言語を司る「側頭葉」、視覚を司る「後頭葉」、感覚や空間認知する「頭頂葉」。
この「頭頂葉」と「前頭葉」の間に、体性感覚野と運動野が広がっておる。
よくまあこれだけ上手い具合に、五感を始め、様々な感覚が、ギュッと詰まっておるなあ…と感心する。
まさに神の手になる「脳内配置の妙理」が感じられ、「脳」に対して畏敬の念(いけいのねん=崇高・偉大なものを、かしこまり敬う心)すら湧き上がってくる。
この大切な「脳」を労わりつつ、「脳力アップ」のトレーニングに勤しむこと!
そうすれば人類は、今以上に奇跡的脳力を発揮するのであろうから、「脳力アップ」のために努力を惜しまぬことが肝要じゃ!