皇統における「男系男子」継承の本質的意味を教えて!(2)
昨日「皇位継承の安定への提言」を申し入れた、「日本の尊厳と国益を護る会」という、自民党国会議員の有志の会の4つの提言内容を紹介した。
第1の男系を守り抜く必要性については、昨日、XとY両染色体を用いて科学的根拠を説明した。
また第2の点についても、もしも愛子内親王殿下が天皇になられた際に憂慮される点についてお話しした。
第3の皇位継承順位を守る事は、様々な混乱を避ける意味でも重要なことである。
最後の第4の「旧宮家の男子」が、皇族復帰すべき事が、今後一番重要になってくる。 11家が存在していた旧宮家は、GHQによって廃絶させられた。何のためにGHQが旧宮家の廃絶に力をいれたのか?
それは「男系男子」による皇統の継承を途絶えさせたい為であった。
旧宮家というのは、かつては「血の伴走者」とか「血の藩屏(はんぺい=皇室をお護りする者)」などと言われる重要な存在であった。
前述の「護る会」によれば、現在、旧宮家には、「男系男子」のお血筋の方が、15歳以下には5名、20代前半にはお二方、合計7名もおられるとのこと。
この方々に、現宮家に婿養子か養子として復帰なさって頂くと有難い。
皇室典範では、皇族が養子を迎える事は禁止されている。
しかしながら、法改正あるいは、特例法を制定する事は可能である。
これらの方々にお子様が誕生なされば、生まれながらの皇族ということになる。
この方々こそが次代を担うに相応(ふさわ)しい皇族になられるに違いない。
かつて権勢を振るった藤原氏は、多くの娘を宮中に送り込むことに成功した。
しかしながら、子息を送り込む事はしなかった。
これは「男系男子」によって皇統を継承していたために、「藤原王朝」が誕生しなかったといえよう。
故に、伝統はただ単に、古めかしい伝承を無理強いしているのではない。
そこには、何代にもわたって熟考されてきた、様々な問題を「超克する智慧」を内在化させた、日本人の「淵源(えんげん=本源・物事が生起する大本)なる真理」追求の在り方が垣間見られるのである。
「男系男子」による「皇統の継承」は、日本が日本であるための骨格を担っている。
今まさに「日本国の存亡」に関わる大問題として、皇統の「男系男子継承」を死守したいものである。
世界一古い王朝を誇る日本国を護る為に…!