お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

やりたいことがない人はどう生きたらいいの?

やりたいことがないから…あるいは、目標が定まらないから…自分はどうしようもない。
などとマイナスに感じる必要はない。

まずは自分の心の中を整えることからはじめるとよかろう。
「心身一如」という言葉があるが、心と体は一つで異ならない。
心と体は本質的に一つであり、表裏一体の関係にあるということじゃ。

やりたいことがなくとも、毎日飯を食い、排尿排便し、風呂に入る。
日常の当り前と思えることに対しても、心を尽くす
そしてその心に呼応するが如く、自分の身体を丁寧に扱い、丁寧に動かす。

すると、おもしろいことに、その身体の所作は、茶道の所作にも通ずる動きとなる。
簡素静寂を旨としつつ、流れるようにゆるやかに、舞うような所作が身につけば、心も体も一層安定し、円満になる。
そして時折、時間を見つけては、ゆっくりと呼吸し、眼を半眼(はんがん)にして瞑想(めいそう)してみる。

そんな豊かな時間を持つこと自体が、素晴らしいことなんじゃ。

たとえ、今すぐにやりたいことが見つからなくとも、豊かな時間を過ごす癖がつきさえすれば、自ずから、やりたいことも浮かんでこようというものじゃ。