お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

毎日何かに追われるように忙しく過ごしている。どうすればいいの?

現代人の多くは毎日何かに追われて暮らしておるのう。
忙しい日々の中で、自分を忘れて生活する。
忙しいとは、忄(りっしんべん)に亡(な)くすと書く。
「忄」は心を表しておるから、毎日心を亡くすように暮らしておるのじゃのう。
実に哀しいことじゃ。

こんな時に、心がけることは、ただひとつ。
どんなに忙しくとも、一度ゆっくり座って、ゆっくり呼吸する。
そして軽く目を閉じて、呼吸はそのまま、ゆっくりと続ける。
両手両足が、次第にあたたかくなり、頭は、少しひんやりする…とイメージする。

これだけでも、少しだけ心にゆとりがでてくる。
このあと、好きなお茶を飲めば、心も体もリラックスできるじゃろう。

簡単なことだが、毎日続けるには、努力がいる。
こうした一日数分のリラックス法の効用は、はかりしれない。

毎日やらねばならない…と思っていたことが、よくよく考えたら、やらなくてもよいことだったり。
逆に今まで放っておいたことが、実はとても大事なことだと気付いたり。

猛スピードで走り続けている日常の一場面を、
「自分のためのゆったりタイム」
に仕立てることで、何かが見えてくる。
一度試してみてはどうかな?