お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

母音読みって何ですか?(3)

母音読みで音読力をコントロールする

母音で音読すると、喉の奥から音を出すため、本来の日本語の発音ができるようになる。
母音読みを実践していない人の多くは、言語音を発する際に「口角と唇」の動作に頼り過ぎてしまう。
そのため音声が口をついて出てくる折に、濁りのある・くぐもった・陰性の声が言語音として発せられる。

日本語を発する際に、母音を意識して発すれば、日本語を発音する時の音声クオリティーが一段と高くなる。
と同時に、安定的音量と音声を継続する事ができるようになるのだ。
母音を意識する事で、単語によって発音しやすい音とそうでないものとの差が微細(びさい=甚だしく僅か)なものとなる。
その結果、音同士に連続性ができ、この音声を聴いた者にとって、聴きやすい声となり、発言の意味と意図が伝わりやすくなる。

不明瞭で聴き取りにくい言語音を改良するためにも、「母音読みの必要性」がもっと説かれて然るべきだと思われる。

英語を習い始める際に、英語のネイティヴの発音を聴いて真似るのが、英語を上達させるには一番いい方法だ…という意見がある。
これはもっともな意見の一つだとは思うのだが、それならば、日本語を母語(ぼご=幼児期に母親などから、自然な状態で習得する言語)とする「日本語ネイティヴ」は、しっかりした音声で日本語を喋っているのか?と問われると、これは大いに疑問が湧いてくる。

何となれば、日本語に対する向き合い方が明確でないからだ。
フランス人は自国の言語であるフランス語に対して「誇り」を持っている。
英語を話す事が出来る人でも、英語で質問されてフランス語で答えたりする。

英語がわかる日本人なら、英語で質問されたら英語で返答するであろう。
英語で質問されたら英語で返すべきだとは思うものの、日本人は我が国の言語「日本語」に敬意を払って生きているだろうか?
日本語に「誇り」を持っているだろうか?
それが近年母音を疎んじた発声をする人が増えた遠因(えんいん=遠い原因)の一つではないかと思う。

しっかりした日本語を発音する為に、相手に正しく発言の意図を伝える為に、将又(はたまた)、文章の奥に秘められた感情や本意・その文章の本懐を紐解く為にも「母音読み」は必需であると考えるのじゃ。