お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

地蔵盆って何なの?

地蔵簿雑の御縁日は、毎月24日だが、その中でお盆に近い旧暦7月24日(新暦8月24日)を「地蔵盆」と呼ぶ。

但し、地蔵盆で祀られるお地蔵様は、寺院に祀られている地蔵様ではなく、路傍や街角のお地蔵様…いわゆる「辻地蔵」のことを指しておる。

これは道祖神と結びつく信仰によるものである。

中世以降、お地蔵様は、子供の守り神として信仰されてきた。
親より先に亡くなった子供達が、親不孝をしたことから「賽の河原」(さいのかわら)で苦しむのを、お地蔵様が守ってくださる…ということから、一般に広く信仰されるようになったのじゃ。

「賽の河原」というのは、子供がなくなって苦しみを受けるとされる、冥途(めいど)の三途の河原のこと。
冥途とは、死者の霊魂が迷って入り込んでしまう道のこと。
冥界(みょうかい)とも、黄泉路(よみじ)とも言われる。

この「賽の河原」に来た子供達は、石を拾い、親不孝してしまったことを悔い嘆いて、「父母供養」のため、塔を造ろうとうする。
そこに恐ろしい鬼がやって来て、これを壊してしまうのだ。
そんな子供達を救うのが、地蔵菩薩様というわけじゃ。

8月24日は子供も大人も「幼心」(おさなごころ)に戻って、地蔵菩薩様の胸に飛び込む気持ちでお参りしてみてはどうかな?