お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

中国の「国慶節」って何なの?

10月1日、日本の消費税が10%になったその日…中国(中華人民共和国)では、建国70年となる「国慶節」の祝賀行事が、北京の天安門広場で行われた。

国慶節」とは、中国の建国記念日のこと。
中国3000年の歴史…などと言われれることもあるが、実は現中国(赤色チャイナ)の歴史は70年ほどである。

古より、シナ(中国)は「易姓革命(えきせいかくめい)」を旨とするお国柄である。
有名どころでは、「秦の始皇帝」の「秦」から〜「漢族」〜「女真族(じょしんぞく)」と言った具合に、国が滅び、新たな国が次々とシナを統一する。
これを何千年となく、飽くことなく繰り返してきた。

太古よりシナは、多民族国家であったため、地域による習慣・風俗の違いが大きかった。
そんな彼(か)の地にあっては、先に挙げた「易姓革命」が、思想的に受け入れやすかったのだ。

そもそも「易姓革命」とは何か?といえば、これは古代中国において、孟子(もうし)さん達が唱えた、儒教に基づく五行思想などに立脚した「王朝交代」を、理論化した考え方だ。天は己に成り代わり、「王朝」に地上を治めさせる。
ところが、一旦「徳」を失った現王朝に対して、「天」が見切りをつけた時、天命を革(あらた)める…則ち「革命」が起きるとされている。

これを悟った君主(天子=天の子)は、自らの位を譲る「禅譲(ぜんじょう)」を行う。
将又(はたまた)、「放伐(ほうばつ)」という形の武力によって追放される…このいずれかの運命を強いられる…というのだ。

尭舜(ぎょうしゅん)などの…いわゆる神話と呼ばれる時代を除けば、「禅譲」の事例は、実力を背景としたものとなっている。
現皇帝が国内の治安悪化や政治腐敗など「不徳」の状況を呈すれば、天が現支配体制に見切りをつけ、新たな勢力に革命を起こさせる…というのが「易姓革命」の本願である。

とすれば、現在香港で起こっているデモを無視することは出来ない。
この中国建国70年に合わせて、香港各地でデモや集会が開かれたという。
しかも九竜半島・荃湾(せんわん)では、警官が実弾を発砲し、高校2年の男子生徒の左胸を被弾させたという。
こんな状況下にあっても尚、習近平国家主席は、天安門楼上で、次の如く中国人民に呼びかけた。
「全国の各民族人民はより緊密に団結しなければならない」と。

習近平氏は、対中圧力を強化するトランプ米大統領を念頭に置き、「いかなる勢力も偉大な祖国の地位を揺るがし、中国人民の前進を妨げることはできない」と牽制したという。
一国二制度」を守り長期的繁栄と安定を維持するとし、混乱の早期収束をも誓ったのだ。
既に中国は十分混乱し、天に見放されている。

これに気づいていないのか?否、気づかないフリをしているだけである。
過去最大級とされる軍事パレードだけが、虚しく繰り広げられたのだ。