お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

人に説明したら記憶が定着しやすいって本当なの?

記憶には「知識記憶」と「経験記憶」がある。
何らかの手掛かりを必要とする知識や情報の記憶を「知識記憶」と呼び、自由自在に思い出すこと自体が難しい。

一方、比較的自由に思い出せるのが、「経験記憶」である。
過去における自己体験が絡む記憶を「経験記憶」と呼ぶ。

「経験記憶」は、自分に関連するエピソードのため、覚えやすく覚えること自体に苦痛が伴わない…と言う利点がある。
それ故、勉強中覚えなければいけない内容について、出来る限り「知識記憶」を「経験記憶」に変容させる工夫が必要なのだ。

覚えようとする物の内容を、他の内容と連結させ、記憶として定着させる事を「連合」と呼ぶ。
この連合をさらに推し進めていくことで、物事が徐々に連結し、知識はより広範になると共に、深く豊かな内容となる。
これを「精緻化」と呼ぶ。
経験記憶は様々な記憶が組み合わさって次の記憶を創出する。
これを学習に利用すれば、容易に記憶の扉を開くことが出来よう。

これは英単語を覚える時など、非常に便利である。
英単語のお尻にくっつく接尾辞などは、一度ルールを理解すれば、単語が覚えやすくなる。

例えば、英語の-able/-ibleについてだが、-ableは「―することができる」と言う意味を持つ形容詞で、接尾辞の-ableも「可能」のイメージを有している。
しかも-ibleは-able の変形だと知れば、次に挙げる単語は覚えやすくなる。

則ち、1] acceptable(満足できる) 2] accessible(接近できる)3] reducible(縮小可能な)4] agreeable(合意できる)となる。
1] は元々accept(受け入れる)と言う動詞がベースになる。2] はaccess(近づく)が、3] はreduce(縮小する)がベースになり、4] は、agree(同意する)が元々の動詞である。

以上のように、英単語を覚える際には、接頭語や接尾辞に注意を払ったり、語源に興味を持ったり、例文や用法なども共に記憶しようとすることで、多角的英単語記憶を実現する事ができる。

しかもここで大切な事は、一旦学習した知識をアウトプットする事が重要だと言うこと。
人間の脳は、インプットよりもアウトプットを重視し、出力を好むため、学んだ事を他者に説明すると言う、究極のアウトプットを活用するといい。

こうしてアウトプットされた記憶は、見事な「経験記憶」として脳に定着していく。
ところが一度「経験記憶」として定着していた記憶も、その記憶を使わなければ、徐々に記憶が薄れていき、「知識記憶」の袋に置き去りにされてしまう。
これを避けるためにも、他者へのアウトプットが重要なのである。

身近な所に他者がいない場合、人形相手に独り言でもいいから、極力声に出し説明する。
それだけでも「知識記憶」が「経験記憶」へと変貌を遂げるのだから。