お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

「記憶力」をアップさせる「睡眠の力」って何なの?

「集中学習」と「分散学習」と言う言葉がある。
「集中学習」とは、所謂(いわゆる)「一夜漬け」のこと。
翻(ひるがえ)って「分散学習」とは、毎日コツコツ勉強する学習方法のことを指している。
記憶力を増進させ尚且つ、記憶を長期保存する為には、どちらの学習法が有利なのだろうか?

どちらも総学習時間を同一にする事を前提として、上記二種の学習法で試験を行うと…。
「集中学習」の場合、試験前日に試験内容を一気に詰め込む。
一方の「分散学習」では、試験数日前から学習を開始する。
ところが試験の点数は、どちらの学習法もほぼほぼ変わらない。

然し乍ら、試験翌日に再び「抜き打ち」テストをすると、点数に極端な差が現れる。
このテストは予告なく行われるため、両者ともに点数の低下が見られるのは当然のこと。
とは言え点数減少の仕方に大きな差異が見られたのだ。
「集中学習」では、覚えるのも一気だった分、一気に忘却してしまう。
一方の「分散学習」では、忘却に歯止めがかかっている。

そこで「分散学習」では、なぜ忘却率が低くなるか?について考えてみることにする。

「分散学習」では、学習と学習の間に夜がやって来るため、「睡眠」が挟まることになる。
睡眠という「記憶定着糊(のり)」…この言葉は私がつけたのだが…を数日間挟むことによって、その都度記憶が定着すると考えられる。
よって、学習を真なる実力に変容させるには、「分散学習」を取り入れるべきなのだ。

また池谷裕二氏の研究によれば、睡眠を活用する記憶力アップの方法があるという。
その鍵は記憶する時間帯にある。氏は次のように述べている。

 朝に訓練をしたグループと、夜に訓練をしたグループで、その後どのように記憶が失われていくのかという「忘却スピード」が比較されました。⑴覚えた直後⑵十二時間後⑶二十四時間後の三回にわたってテストを行ったのです。
 朝に覚えたグループでは、十二時間後の夜に行ったテストの成績は、すいぶんと低下しています。(中略)ところが、夜に覚えたグループでは、学習の直後に睡眠します。ですから、点数アップの効果がてきめんに現れます。朝型では決して到達できない点数まで達します。

 つまり覚えたら忘れないうちに寝る、これが鉄則なのです。ですから、暗記に関していえば、朝方よりも夜型が効果的です。
(『受験脳の作り方』池谷裕二著新潮社134ページより)

どうやら、生理現象の一つである「睡眠」に、脳力アップのポイントが詰まっているようだ。就寝前の貴重な時間を勉強に費やし、寝る前のゲームを辞めて、真剣勝負で学習に取り組みたい。
そして、其の後即座に熟睡する事を目指そう。