人工知能(AI)に人事を任せる企業があるって聞きました。これはどう言う事なの?
AIは「人間の脳の活動部を模倣するコンピュータ」と言える。
従来のプログラムとの違いは、どんな時に、どのような計算処理をするか…と言う、アルゴリズムを初めに決める事だろう。
その後の解答を導く手順は変わらないという。
最近のAIが急激な進化を遂げている理由は、大きく2つある。
1つは、ビッグデータが得られるようになってきた事。
2つは、AIアルゴリズムが発達したこと。
これらの理由から、日夜進化するAIをビジネスに活かすのは当然の成り行きである。
そんな中で、「デイープラーニング」という技術が発達していった。
これは、人間の脳が学習する仕組みを、コンピュータ上で再現したもの。
則ち、コンピュータが、人間同様(コンピュータ)自らが学習し、進化し続けることが出来るようになってきたのだ。
この技術によって、人間では分析し切れないデータの解析が可能になってきている。
しかも3〜4年前から、この技術のコストをかなり抑えることが出来るようになってきたお陰で、AIがビジネス…とりわけ、「人事」に関して、多く用いられるようになってきたのだ。
AIとビッグデータが一体化することで、
「この企業で活躍できる人は、こんな人間である…。」
と言うことまで弾きだすことが出来るという。
企業が新卒の学生を採用する際にも、AIを使うようになっている。
ビッグデータの中には、その学生が書いたブログや、裏サイト情報も含まれているから空恐ろしい。
その結果、AIがありとあらゆる方面から、一人の学生の分析を行う事が可能なのだ。
よって内定を辞退する学生を、事前予測できるというのだ。
実際に「内定辞退者」予測を、ビジネス化した企業があるが、倫理的問題が多く現在はやっていないという。
AIが予測した「内定辞退者」を、企業が敬遠するようなことがあれば、AIによって、人間の人生の一部が握られることとなる。
採用試験に落ちた学生は、落ちた理由もわからず、学生のあずかり知らぬ所で、採用か不採用の判定がなされる。
こんな事態が起こり得ることを、覚悟しなければならないかも…しれないのだ。
令和時代はAIを如何に活用するか…問われる時代だといえよう。