「ゲーム依存症」って何なの?
世界保健機構(WHO)は、今年の5月25日、日常生活に支障をきたすほど、ゲームに熱中する「ゲーム障害」を、新たな依存症として、正式に認定した。
「国際疾病(しっぺい)分類(ICD)」の中で、「依存症」とされ、WHOの年次総会で採択されたのだ。
これは2022年の1月から施行(しこう)され、アルコールやドラッグ同様、治療が必要な疾病となる。
抑(そもそも)、「ゲーム障害」とは、具体的には如何なる症状を指しているのか?と言えば、WHOは次のようにしている。
「ビデオゲームやオンラインゲームなどを、継続的、又は繰り返しプレイするゲーム行動のパターン」だと定義しているのだ。
この「ゲーム障害」には、次の3つの症状が見られるというのだ。
① 頻度やプレイする時間など、ゲームを行う上で自己コントロールが出来ない。
② ゲームの優先度が増し、ゲームを行うことが、他の物事に対する興味や日常生活の営みよりも優先してしまう。
③ 自分にとって、マイナスの影響が出ても、ゲームを続けることで、他の重要な生活機能に支障をきたす。
この様に、様々な影響をもたらす「ゲーム障害」は、明らかな現代病であり、文明病である。
この現代の病は、人間を無能化し、人間から思考力や想像力を奪い去っているようだ。
人間から思考力・想像力を奪取すれば、知能的にはITの方が上回っている。
人間の「生きる屍(しかばね)化」は、想像以上に進展している。
現代ほど、人類が「真なる人間性」を担保し、尚且つ、「深淵なる人間性」を探求すべきことが求められている時代はない様に思う。
見た目は「ゲーム障害」に陥っている様に見えて、実は自分を見失っている人々。
彼らの多くは、「真の自分自身」に直面することを恐れ、自分を諦めている姿が、「ゲーム障害」という一形態を取りつつ、表白してているのではなかろうか?
例え、「ゲーム障害」に陥っていなくとも、自分を見失っている人は多い。
今一度自分を見直す必要がある様に思えてならない。