お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

少し怠けたくなったらどうすればよいか?

日々忙しく生活しているからといって、必ずしも真摯に生きているとは限らんのう。
一見精勤(せいきん:職務など、よく努めること)に見えても、実はさぼって生きている場合も多いものじゃ。

決められたことを、決められた通り、ルーティンワークのようにこなしていくだけの毎日。
これは意図的でなくとも、怠けて生きているのと同じこと。
ならばいっその事「怠ける日」を決めて、自分が考え得る精一杯の怠け方をしてみるとどうじゃろうか?
体中の力を抜く時に、逆に全身に力を入れ、もうこれ以上力を入れられぬ…と思った途端、全力脱力すると、力の抜き方がわかるものじゃ。

それと同様、徹底的に、自分の考え得る怠け方をやってみようぞ。
そうすれば、逆に新しい発見があるやもしれぬ。
怠け者とは、かくあるもの…。という一般常識によって、怠ける自分が、許せなくなっていたかもしれぬのじゃ。

毎日しっかり生きている…と考えていたのに、実は、結構手を抜いて生きていて、「人生の怠け者」になっていたかもしれんなあ。
逆に端から見たら、怠け者だと思われていた人が、実は、しっかりと日々を生き抜いている場合もあるのじゃ。

一度、徹底的に怠けてみて、今一度自分と自分の周りを見渡してみたらどうじゃろう?
何でも徹底したら、今まで見えなかった景色がよく見えてくるもんじゃ。