お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

何の取り柄も無いのに、少しでも豊かな人生を送りたいと、身勝手なことを考えています。どうすればいいの?

「自分は何の取り柄もない!」などと、改めて言わずともよいが・・。
しかし誰でも、豊かで楽しい人生を過ごしたい・・と考えるのは、人として、当然すぎるほど当然の思いじゃ。
何より人間が動物と違って、倫理的生き物であることは、そこに人間としての「人間らしい心」が存在しておるからじゃ。
しかしこれは、時に、生きる際のブレーキとなって働く場合がある。

例えば、近親者が亡くなって、悲しみのどん底に陥ったまま、浮上出来ない人も多い。
理不尽なイジメにあって、自分をいじめた人間を、絶対許す気持ちにならない・・。
などというのは、人間らしい感情だと言えよう。
しかし、人間らしい感情だけでは、豊かな人生を送ることは、決して出来はしないのじゃ。

そこでどう考えれば、人間らしく豊かさを享受しつつ、生きることが出来るか・・について、話してみよう!

人生を豊かに生ききるには、次の三点をプラスに転換する必要があろう。
1.恐れる、2.悲しむ、3.怒る・・という、後ろ向きの考え方を逆転させるだけで、人生は180度転換し、即刻プラスに働き始める。

心の置き所をすこーし、変えてみる。今まで恐れていたことに、少しだけ立ち向かって行く。
辛い事、悲しい事にも、目を背けずに向かって行く。
腹が立って仕方がない事にも、もっと大きな視点から俯瞰し、適切な判断と明確な方針を企てる努力を重ねる。

そんな小さな努力を積み重ねる中から、新しい視点が見えてきて、新生の「自分自身」が誕生する。

兎にも角にも、1.怒れる、2.悲しむ、3.怒る・・という、3点の消極的生き方を極力消滅させるべく、努力することじゃ。 この努力を継続し続けることで、間違いなく人生は豊かな拡がりをみせるのじゃ!