お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

最近キャンプの形態が変わってきています。グランピングとか、合コンキャンプとか・・一体キャンプって何なの?

最近では、「グランピング」などという洒落た造語が巷を賑わしておる。
これは、Glamorous―魅力的な・・と、Camping―キャンプとの造語で、テントなどのキャンプ道具一切が整っている上に、道具類やキャンプ場の設備のグレードが高い。

そういった、いわば人工的に整理整頓され、造られた「自然」の中で、気軽にアウトドアを楽しむものらしい。
中には、高級ホテル並みのゴージャスさが売りで、人気を博している施設もあるということじゃ。


人は何故キャンプをするのか?ある意味、物質的で無機質な日常から、自己解放する。
自己解放とは、自己の能力を改めて感得する力を得ることじゃ。
大自然の只中で、原初的自己と、その根源にある力が活性化し、思いもよらぬ底力を発揮し始める。

かくして、メタフィジカル(形而下・・時間・空間内に形をとって現れ、感覚を通じて認識すること。)な自分自身を取り戻す。
すると、人生を積極的に生きることが出来る・・とでも言えようか・・。


しかしキャンプ地が、高級リゾート地と化してしまう昨今。
その時は楽しいかもしれぬが、詰まる所、再びゴージャス体験だけをしたくなるだけのこと。
「豪華キャンプ依存症」にでも陥りそうじゃ。
折角キャンプに行くのであれば、根源的な原初の力を発動させ、活性化し、それを内在化して欲しいものじゃ。

豪華な自然、全てが整っている自然・・とは、既に自然とは言えないのだから・・。

自然から人間が学ぶべきこと・・それは、自然に対する「畏敬の念」と、自己の内面にも充満する「大いなる力」の存在ではなかろうか?