お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

もうすぐ御代替わりします。その際に、「三種の神器」が次の天皇様に受け継がれるとか・・!三種の神器って何なの?

あと4日で「平成」から「令和」になる。この時、皇位継承の儀式の一つとして、「剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)」という儀式が行われる。

天皇陛下が「践祚」(せんそ・・天皇陛下が御位におつきになること。)される際に、「三種の神器」(さんしゅのじんぎ・さんしゅのしんき・みくさのかむだから)や「御璽」(ぎょじ)「国璽」(こくじ)を承継なさる。
天皇践祚(せんそ)の際に、上記の三種の神器を所持する事が、皇室の正統たる帝の証しとされておるのじゃ。

三種の神器」とは、八咫鏡(やたのかがみ)・天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)これは、草薙剣(くさなぎのつるぎ)とも呼ばれる。
そして、三つ目は八坂瓊の曲玉(やさかにのまがたま)。
この三種のレガリアを「三種の神器」と呼ぶ。
因みに、天皇陛下の印を「御璽」と呼び、日本国の印を「国璽」と呼ぶ。

剣璽」が継承されるのと共に、宮中三殿では、新しい帝が御位におつきになる旨を報告される。
宮中三殿とは、天照大神様をお祀りする「賢所(かしこどころ)」、歴代の天皇陛下の御霊をお祀りする「皇霊殿(こうれいでん)」、そして天神地祇(てんしんちぎ)をお祀りする「神殿」のことを言う。

そもそも「三種の神器」とは、日本神話上で、天孫降臨の折に、天照大神様から天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)にお授けになったとされる、上記三種のレガリアの総称を指して言う。
この内、八坂瓊の曲玉と天叢雲剣は、併せて剣璽と称して、天皇陛下でさえその実見は叶わない・・とされる。

ところで剣については、何故ふた通りの呼び方がされるかと言えば、素戔嗚尊(すさのおのみこと・須佐之男命とも書きあらわす)が、出雲・簸川上(ひのかわかみ)で倒した八岐大蛇(やまたのおろち)の尾っぽから出た剣を、天叢雲剣と呼んだ。

その後、日本武尊(やまとたけるのみこと・倭建命とも書く)が、この剣を譲り受け、平定に向かった。
その折、周りを火で囲まれた時、ご自分の妻である弟橘姫(おとたちばなひめ)を守るため、自らの周りにある草を薙いだ所から、「草薙剣」とも呼ばれる。

鏡は、素直で智慧があることを表し、玉は仁を、剣は勇気を表しておる。
これは陛下のみならず、日本国民が備えるべき人間としての美徳を表現しておる。

一方、「出雲の三種の神器」は、「生太刀」「生弓矢」「天の 詔琴」の三つのレガリアを指すと言う。
生太刀・生弓矢は生命の宿る刀と弓矢で、天の詔琴は、神を呼ぶ琴とされる。

「平成から令和」への「御代替わり」をきっかけにして、日本人全体が、 目には見えないが、必ず存在する「三種の神器」を胸に秘め、 智慧深くありつつも素直で、仁愛に満ち、勇気ある国民として生きてゆきたいものじゃ。