お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

陛下の最後のお言葉から何か・・?を感じましたが、うまく言葉にできません。今までに感じたことのない感覚だけが残っています。これって何なの?

「退位礼正殿の儀」における今上天皇陛下最後のお言葉は、
・・今日(こんにち)をもち、天皇としての務めを終えることになりました。・・で始まった。
その中で、印象に残ったお言葉がある。

・・即位から30年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛を持って行い得たことは幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します・・
と言うくだり。

ここで陛下は国民への感謝の気持ちを述べられた。
陛下は短い(お言葉の)中で、国民という言葉を合計3回もお使いになった。

然し乍ら、日本国民は、陛下に感謝されるほど、「象徴天皇」として苦悩なさる陛下に、寄り添ってきただろうか?
皇室に対しても、まるでタレントの追っかけの如く、皇室の方々を追いかけ回していたのではなかろうか?
日本国民は、日本や世界について興味を持ち、本当の意味で、自国である日本と真摯に向き合っていただろうか?

陛下も述べておられたように、平成時代に日本国内での戦争は起こらなかった。
けれど世界を見渡せば、多くの戦争やテロが起こった。
自然災害の観点からすれば、日本の『平成時代』は、『震災時代』と言っても過言ではないのじゃ。
ある意味、平和の仮面を被った『震災時代』30年を経た日本国民は、自らの手で自国を支え、他国との共存の道を模索せねばならん。
人ごとではなく、自分自身のこととして、陛下のお言葉に耳を傾けねばならんのう。

平成時代、震災に見舞われた人々の間を、膝を折って励まされる天皇皇后両陛下のお姿を拝見する一方で、励まされておられる方の姿を見て、驚愕(きょうがく?非常に驚くこと。)したことがあった。
それは跪(ひざまず)いておられる陛下の前で、胡座(あぐら)をかいている人がいたことだった。
震災後の避難所のこととはいえ、とても考えられない姿であった。

陛下から何かを頂くだけでなく、国民側から國を下支えする気持ちが育つことこそ、幸福な『令和時代』に向けての、「旅立ち切符」を手にする事になるのではなかろうか?

今日感じた「何か?」は、「日本國民自らの生き方を内省せよ!」という、「高天の原」(たかまがはら?日本神話で、天津神がいらっしゃる天上の國。皇祖神が坐す國。)からの、目に見えぬメッセージのように思えてならぬのじゃ!