お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

どうやったら自分の良さに気づけますか?

自分を大切にする。自分を大事にする。自分が自分自身である。

できそうでなかなかできないこと。
こんな時どうすればいいのか?

「向き合った二人の女の白い横顔」と「黒い花瓶」の絵を見ることがあるだろう。
あれはゲシュッタルト心理学で用いられる絵だが、女の横顔をじっと見つめていると、黒い花瓶は背景の中に沈み込む。
又、花瓶をじっと見つめると、今度は女が背景と化す。実に不思議な感覚の絵だ。

ここに「図と地」の絶妙な関係性が生じる。
「図と地」のどちらを見るか?
この選択は「見る側」に委ねられている。
どちらにより惹かれているか?
意識・無意識双方から、どちらの見方が、よりそそられるのか?
各々の見方によって、図が見えたり地が見えてきたりする。

「図と地」を自由に行き来できる人は、片方しか見えない人より、自由な自分と出会うことが多いかもしれぬ。

何れにせよ、何事に対しても偏った見方、捉え方だけでなく、変幻自在にものごとを捉える力を付けること。
そのためには、今ある自分を下手に守ったり、分かり易いことや心地よい事だけやったり、自分を小さな所に囲い込んだりせずにどんどん冒険するといい。

自分を高め自分を伸ばすための冒険をする。
今までやったことのない「辛抱」を、自ら求めて実践することだって、心の内に秘めたる冒険だ。

自分を大切にすること、自分を大事にすること、自分が自分自身であること…を突き詰めていけば、常に挑戦という冒険をやり続ける事でしか、自分を向上させる突破口がないのではなかろうか?

そうやって冒険をやり続ける自分がいる事で、自ずと本来の自分の良さに気付けるようになってくるはずじゃ。