お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

国際化が叫ばれる昨今ですが、国際化って一体何なの?(2)

国際化には、大きく三種類あると考えられる。

一つ目は、「征服植民タイプ」。

強い国が、弱い国を滅ぼし、あるいは配下に入れて、自国の言語・社会制度・宗教などなど…あらゆるものを押し付けていく。
するとそのまわりに、国際社会が創出される。

二つ目は日本に見られる「自己植民タイプ」。

大国に対して、日本自らが自己改造するために、自らが進んで相手の文化文明を摂取しようと努める。
日本は遣唐使・遣隋使を派遣していた頃から、自らが望んで外国化してきておる。
植民地にならないのに、自らが進んで植民化したがる国だと言えよう。
でなければ米国から与えられた憲法を、日本国民自らの手で作り直そうとするはず。
少なくとも日本語としてスムーズとは言い難い、現「日本国憲法」の言い回しなどが、もっと気になってもよいはずなのだが…。

三つ目は「超越外交力タイプ」。

貿易をはじめとする様々な点で、国際関係が多角的・多面的な側面を有する昨今にあって、好むと好まざるとにかかわらず、国同士の相互依存度が高くなっておる。
そこで高度な外交交渉力が必要となってくる。

よって長期的自国の利益と地球全体の利益が重なり合う「落とし所」に向けて、国際的な駆け引きを縦横無尽に行えるかどうかが重要であろう。

「超越外交力タイプ」が果たす役割は、数世紀先を見通した外交プランを立てることで、自国を半永久的繁栄に導くこと。

ITやロボット技術が進歩した今日では、瞬間に情報を収集し、拡散する事が可能となる。
瞬時に全世界のスマホをダウンさせることも可能となってくるわけで、今まで以上に国と国との境界が曖昧になる。
これに呼応するようにして、自国第一主義がまかり通ってくるはず。
何事も「遠心力」と「向心力」の相互作用によってバランスを保っているのだから。

以上三つの中で、最も強力なのは、一つ目にあげた力による支配。
「征服植民タイプ」。
しかし、もはや力だけで世界を圧倒するのは難しい。
けれど根底には、力を重視している国際社会が存在している。
ロシア人には、ウラジーミルという名前が多いらしい。
あのプーチン大統領もウラジーミルという名前。
これは「世界制覇」という意味。
また「ウラジオストック」というのは、「東を征服しろ」という意味だとか…!
何とも物騒な名前じゃ。
この名前に現れるように世界はやはり力で動いて行く。

世界は真に平和を望んでいるのか?
どの国も自国の優越性が担保される形での平和を望んでいると思えてならぬ。
国際社会の中にあって、日本は日本なりの世界認識を有する努力が必要であろう。

真の「国際化」とは、個々人が自分なりの世界認識を持って、思考し行動する事だと思えてならぬ。